湯浅卓雄

湯浅卓雄（ゆあさ たくお）は、1949年7月27日に大阪府で生まれた、日本の著名な指揮者です。同志社香里高等学校を卒業後、音楽の道を志し、シンシナティ大学音楽学部作曲理論科とウィーン国立音楽大学指揮科で学び、音楽の専門知識と指揮技術を磨きました。

1976年、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の指揮者としてデビューを飾り、その後、ワルシャワ国立フィルハーモニー交響楽団やポーランド国立放送交響楽団など、数々の著名なオーケストラを指揮しました。1984年には群馬交響楽団の指揮者に就任し、その才能を日本国内にも広めました。

1989年から1994年まではBBCスコティッシュ交響楽団の首席客演指揮者を務め、1997年から2005年までは英国・アルスター管弦楽団の首席客演指揮者として、国際的な活躍を続けました。これらの楽団との共演以外にも、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団、ハレ管弦楽団、ボーンマス響、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団など、イギリスの主要なオーケストラを指揮しました。さらに、アイルランド国立交響楽団、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団、ノルウェー放送管弦楽団、デンマーク放送交響楽団、ラハティ交響楽団、ベルリン交響楽団、ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団、ルクセンブルク・フィル、シドニー響、ニュージーランド響、スコティッシュ・オペラ、フランス国立管弦楽団、ブリュッセル・フィル、スペイン放送交響楽団、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団、ポルト国立交響楽団など、世界各国のオーケストラを指揮し、国際的な評価を確立しました。

湯浅卓雄は、その卓越した音楽性と指揮技術で、世界中の聴衆を魅了してきました。東京芸術大学名誉教授としても後進の指導にあたり、日本の音楽界の発展にも貢献しています。また、娘の美千歌（MIYU）は歌手として活躍しています。

1979年には、フィテルベルク国際指揮者コンクールで入賞を果たし、その才能は国際的にも認められました。

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