湯里駅

湯里駅について

湯里駅（ゆさとえき）は、島根県大田市温泉津町湯里に位置している、JR西日本の山陰本線に属する駅です。この駅は、静かな集落に隣接し、自然の美しさを感じることができる場所にあります。

駅の歴史

湯里駅は1935年5月1日に設置され、当初から貨物および旅客の取り扱いが開始されました。その後、1961年には貨物の取り扱いを廃止し、1968年には日本交通観光社に委託された無人駅へと移行しました。そして1977年には荷物の取り扱いも停止され、完全に無人駅となりました。

1987年に国鉄が分割民営化された際には、西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅として運営されています。長い歴史を持つこの湯里駅は、過去に木造の駅舎が存在しましたが、2004年に移転し、新しい施設が国道沿いに整備されました。現在の駅舎には男女別の水洗トイレが設置されていますが、無人駅であるため、駅員は常駐していません。

駅の構造

湯里駅は、益田方面行きの単式ホームが一面一線設けられた地上駅です。過去にはホーム上に乗車駅証明書発行機がありましたが、現在はそれも撤去されています。また、1959年までは出雲市駅から益田駅の間で唯一交換設備を持たない駅でした。

利用状況

最近の利用状況を見ると、2022年度の湯里駅の1日平均乗車人員はわずか7人であり、2004年度は33人、1994年度は69人、1984年度は113人と、年々利用者数が減少しています。特に近年は利用者が著しく減少しており、駅の管理は浜田鉄道部が行っています。

駅周辺の情報

湯里駅周辺は湯里川に沿った集落の外れに位置しており、温泉施設は存在しません。隣の温泉津駅が温泉赴く交通の要所として機能しています。駅の近くには湯里郵便局、大田市消防本部西部消防署、湯里まちづくりセンター（旧・大田市立湯里小学校）などがあります。また、国道9号や島根県道201号湯里停車場祖式線が通り、交通の便も良いですが、駅自体は非常に静かで落ち着いた雰囲気が漂っています。

まとめ

湯里駅は、その歴史や地理的特性から、西日本の田舎の風景の中で古き良き鉄道の姿を見ることができる貴重なスポットです。無人駅であるため、駅の利用には注意が必要ですが、その分、自然の美しさや地域の静けさを感じることができるでしょう。

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