温泉津駅

温泉津駅（ゆのつえき）

温泉津駅は島根県大田市温泉津町小浜にある、西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陰本線上に位置する駅です。この地点は温泉津温泉への主要なアクセス点であり、旅行者にとっての重要な玄関口となっています。特に、温泉津温泉は世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の一部として知られており、多くの観光客が訪れます。

歴史

この駅の開設は1918年11月25日で、鉄道院山陰本線の仁万駅から浅利駅への延伸と共にスタートしました。初期は客貨の取り扱いを行っていましたが、1973年6月には貨物の扱いを廃止し、その後1985年には荷物取り扱いも終了しました。1987年4月1日には国鉄の分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道に移管されました。2004年7月には新しい駅舎が完成し、出札業務をJA石見銀山に委託していましたが、2022年には無人駅化が進みました。

駅構造

温泉津駅は島式ホーム1面2線を持つ地上駅で、列車の交換が可能です。駅舎は線路の海側、益田寄りに位置しており、両方のホームは構内踏切でつながっています。この駅は浜田鉄道部によって管理されており、無人駅として運営されています。駅舎はJAしまねの温泉津支店と併設されています。

のりば

現在、ホームにはのりば番号標が設置されており、運転指令上の番線番号に基づいて、正しいのりばを選ぶことができます。基本的に駅舎側が1番のりばとされており、運転手や利用者には便利です。

利用状況

2022年度の1日平均乗車人員は29人となっています。かつてはもっと多くの利用者があり、2004年度には132人、1994年度には255人、1984年度には430人を記録していました。これらの数字からも、徐々に利用者が減少していることがわかります。

駅周辺

駅周辺は温泉津湾を望む集落の一部で、山手の端に位置しています。小浜温泉や造り酒屋は駅の西側にあり、そこから温泉津湾沿いに進むと観光案内所に辿り着きます。周辺には沖泊と温泉津温泉への分岐路があり、沖泊は駅からやや離れています。

バス路線

温泉津駅前の停留所からは複数のバス路線が発車しています。主に石見交通や大田市の生活バスが運行しており、周布江津線や大田江津線、温泉津線などが利用可能です。

隣の駅

温泉津駅は山陰本線上に位置し、隣接する駅には湯里駅と石見福光駅があります。特急「スーパーまつかぜ」や「スーパーおき」が停車する駅としての役割も果たしています。

この駅は、観光や地域交流の拠点として重要な役割を果たしており、訪れる観光客にとっては欠かせない場所となっています。

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