湯野川温泉

湯野川温泉

湯野川温泉は、青森県むつ市川内町湯野川にある温泉地です。湯の川温泉とも表記されます。下北半島の奥地、湯野川渓流沿いに温泉地が広がっており、豊かな自然に囲まれた静かな環境が魅力です。

泉質

泉質はアルカリ性単純温泉（低張性アルカリ性高温泉）で、源泉温度は54℃です。やわらかな湯ざわりで、肌に優しいのが特徴です。

温泉街の様子

温泉街にはホテルが1軒、旅館が3軒あります。日帰り入浴施設としては濃々園（じょうじょうえん）があり、気軽に温泉を楽しめます。地元の人々が利用する共同浴場も存在し、地域に根ざした温泉として親しまれています。

歴史

開湯は1674年（延宝2年）と伝えられています。泉竜寺の開祖である大英門突によって発見されたと言われています。古くから湯治場として利用され、多くの人々に愛されてきました。

文化との関わり

湯野川温泉は、文化人にも愛された地です。河口慧海は、チベットから持ち帰った大蔵経などの教典を翻訳するため、この地の小さな寺に籠り、その生涯を終えました。また、漫画家のつげ義春も、1970年に『アサヒグラフ』の取材で下北半島を訪れた際に立ち寄っています。体調を崩し2日間滞在したそうです。その際、脇野沢村九艘泊の漁村での体験を通して、自己の解放と生の回復を願ったと語っています。

水上勉の小説『飢餓海峡』の撮影も、下風呂温泉と同様にこの地で行われました。物語に登場する森林鉄道は、かつて川内方面と湯野川温泉を結んでおり、2008年現在もその痕跡が残っています。町の歴史を今に伝える貴重な遺産です。

アクセス

• - 鉄道：JR大湊線大湊駅からJRバス東北下北線脇野沢行に乗車し、約45分で川内町バス停へ。同バス停から川内交通湯野川温泉行バスに乗り換え、約30分。
• - 車：むつ市街地から青森県道46号川内佐井線経由で45km。

湯野川温泉で心身を癒す

豊かな自然と歴史に彩られた湯野川温泉。日常の喧騒から離れ、静かな環境の中で温泉に浸かれば、心身ともにリフレッシュできます。ぜひ一度、湯野川温泉を訪れてみてください。

外部リンク

• - 湯野川温泉 濃々園 - 下北ナビ

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