満福寺 (鎌倉市)

満福寺は、神奈川県鎌倉市腰越に位置する真言宗大覚寺派の寺院です。江ノ島電鉄腰越駅から海岸方面へ250メートルほど歩き、踏切を渡った場所にあります。

歴史

満福寺は、天平16年（744年）に行基によって開山されたと伝えられています。

特に有名なのは、元暦2年（1185年）5月、源義経が兄である源頼朝の怒りを買い、鎌倉への立ち入りを許されず腰越に留め置かれた際に、頼朝へ心情を訴えるために「腰越状」を書いた寺であるという点です。境内には、弁慶が書いたとされる腰越状の下書きが展示されており、弁慶の腰掛け石や手玉石など、義経や弁慶にまつわる品々が数多く保存されています。

本堂と霊園

満福寺の境内脇からはトンネルが続いており、このトンネルを抜けると七里ヶ浜霊園にアクセスできます。霊園は傾斜地に位置しているため、墓参者のためにモノライダー（モノレール）が設置されています。

アクシデント

2021年2月12日午前5時55分頃、満福寺の敷地内にあった多目的施設「義経庵」から火災が発生しました。通行人からの110番通報により火災が発覚し、義経庵は全焼しましたが、幸いにも本堂への延焼は免れました。この火災の影響で、江ノ島電鉄線は上下線合わせて20本が運転を見合わせ、最大85分の遅延が発生しました。

参考文献

河井恒久 等編 編「巻之六 満福寺」『新編鎌倉志』 第5冊、大日本地誌大系刊行会〈大日本地誌大系〉、1915年、112頁。
「深澤庄 満福寺」『大日本地誌大系』 第40巻新編相模国風土記稿5巻之105村里部鎌倉郡巻之37、雄山閣、1932年8月。

外部リンク

* 龍護山 満福寺 - 公式ウェブサイト

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