滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール

滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール

滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールは、滋賀県大津市打出浜にある、劇場及び歌劇場です。通称、びわ湖ホールとして広く知られています。この劇場は、文化の発信拠点として1990年に滋賀県の計画に基づいて設立が発表され、総事業費は240億円に達しました。1995年に工事が始まり、1998年に正式に開館しました。開館時には、西日本初の本格的な4面舞台を備えた大ホールが特徴となり、以降、数多くの舞台芸術が行われています。

ホールの特徴

びわ湖ホールは、大ホールの他に中ホールや小ホールも持ち、オペラやバレエなどの舞台芸術用の専用ホールが整っています。スポンサーとなる公益財団法人びわ湖ホールは1996年に設立され、ホールの運営を担当しています。設計においては、音響や設備の優れたクオリティが求められ、芸術家たちからも高い評価を受けています。イタリアの著名なソプラノ歌手、ミレッラ・フレーニは「びわ湖ホールをイタリアに持ち帰りたい」と述べ、ロシアのピアニストイリーナ・メジューエワはその美しいロケーションに感動し、近隣に引っ越したいと語っています。

受賞歴と評価

びわ湖ホールは、優良ホール100選にも名を連ねる実績があり、文化の振興に寄与しています。2011年度には「関西オペラの拠点」として地域創造大賞（総務大臣賞）を受賞し、2020年には菊池寛賞も受賞しました。これらの受賞理由としては、専属声楽アンサンブルを持ち、地域の演奏団体やホールと協働した事業を展開している点が挙げられます。さらに、様々なオペラのプロデュースを行い、特に子ども向けのオペラ制作に力を入れています。

施設情報とアクセス

びわ湖ホールの主要な施設には、大ホール（1,848席、中ホール804席、小ホール323席）があります。大ホールの舞台は、間口21.5m、奥行23m、高さ15.5mという広さを誇り、パフォーマンスに最適な環境を整えています。また、舞台芸術情報サロンやレストラン「オペラ」、フラワーショップ「アミティ」も併設されています。

アクセスについては、京阪石山坂本線の石場駅から徒歩3分、またJR琵琶湖線の膳所駅や大津駅からも徒歩圏内です。バス利用の場合は、「商工会議所前」停留所からのアクセスが便利です。自動車でのアクセスもスムーズで、名神高速道路の大津ICから約6分の距離です。

周辺情報

周囲には、ピアザ淡海（滋賀県立県民交流センター）、びわ湖大津プリンスホテル、そして滋賀県立琵琶湖文化館があります。近隣は文化的な見所も多く、訪れる際には合わせて観光を楽しむことができます。特に、歴史的なピアニスト・久野久が生まれ育ったこの地域は、音楽歴史の深さを感じられる場所でもあります。

公式ウェブサイトを通じて最新の公演スケジュールやイベント情報をチェックすることができ、SNSでも情報を発信しています。文化芸術の中核を担うびわ湖ホールを訪れて、素晴らしい演目やアーティストのパフォーマンスを体験してみてはいかがでしょうか。

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