漢陽区

漢陽区（かんようく）

漢陽区は、中華人民共和国湖北[[省]]武漢市に位置する市轄区です。武漢市は長江と漢水が合流する地点にあり、漢陽区は長江の北岸（左岸）と漢水の南岸（右岸）に位置しています。この地域は、武漢経済技術開発区（沌口）とともに、地元では「漢陽」と総称されることもあります。

地理

かつて漢陽は、武昌、漢口と並び「武漢三鎮」と称された3つの主要都市の一つでした。現在は武漢市として統合されています。漢陽区の東側は長江を隔てて武昌区と接しており、武漢長江大橋や武漢長江三橋によって結ばれています。北側は漢水を隔てて漢口地区と隣接しており、江漢橋や漢江鉄路橋などの橋でつながっています。区内は平坦な低地が多く、月湖や蓮花湖などの湖沼、亀山や鳳凰山などの山があります。

歴史

漢陽区の歴史は古く、前漢時代には沙羡県に属していました。三国時代の呉の時代には、江夏郡の政治の中心地となりました。隋の時代には漢津県が置かれ、後に漢陽県と改称されました。元、明、清の時代には漢陽府が設置されました。1912年には漢陽県となりましたが、その後、1926年には漢口市に、1929年には武昌市に編入されるなど、行政区画の変更が繰り返されました。1949年、漢陽県、武昌市、漢口県が合併し、現在の武漢市が誕生しました。

産業

近代の漢陽は、漢陽鉄廠（後の漢冶萍公司）や漢陽兵工廠などの工業施設が知られています。特に漢陽兵工廠は、清末の洋務運動を主導した張之洞によって設立されました。ここで生産された小銃は「漢陽造」と呼ばれ、当時の最新鋭兵器として各地の部隊に配備されました。現在、漢陽区は経済技術開発区に指定され、製造業を中心とした産業が集積し、武漢市の重要な工業拠点となっています。

行政区画

漢陽区は以下の街道によって構成されています。

建橋街道
晴川街道
鸚鵡街道
洲頭街道
五里墩街道
琴断口街道
江漢二橋街道
永豊街道
江堤街道
四新街道
竜陽街道

交通

京広線：漢陽駅

医療・福祉

漢陽区には以下の医療機関があります。

武漢市第五医院
武漢市漢陽医院
武漢市中医医院（漢陽院区）
武漢竜陽医院

外部リンク

* 行政区画網 漢陽区

もう一度検索