濱洋一

濱洋一（はま よういち）は、1962年9月2日生まれ、長崎県佐世保市出身の日本の音楽家、写真家、映像作家です。作詞、作曲、編曲、音楽プロデュース、さらには写真や映像制作まで手掛けるマルチな才能の持ち主で、別名義として「H（eichi）」「H」「hamar」「hamer」を使用しています。ソニー・ミュージックパブリッシング専属作家であり、UNIVERSAL J所属のアーティストとしても活動しています。

生い立ちと音楽との出会い

幼少期を佐世保で過ごし、祖母が住む平戸市や米軍基地内で洋楽に触れ、音楽に親しみました。第一経済大学（現、日本経済大学）在学中は音楽部に所属し、LAへの遊学経験もあります。大学在学中からツアーコンダクター、FMラジオDJ、CM音楽プロデューサーとして15年間活動しました。

音楽作家としてのキャリア

37歳を機に音楽作家としての活動に専念し始め、中島美嘉やSoweluなどのアーティストに楽曲を提供して注目を集めました。2004年には自身のバンド「three tight b」でメジャーデビューを果たしました。写真家としては個展を開催し、映像制作やMV監督まで一人でこなすなど、その活動は多岐にわたります。2011年には福岡発のアイドルユニットLinQのサウンドプロデューサーを務めました（2012年9月に離脱）。

教育活動とスタジオ設立

2008年には日本経済大学の准教授に就任し、芸能コースの立ち上げにも参加しました。2014年には福岡県糸島市にプロ仕様のスタジオ「i-studio」を設立し、現在も楽曲制作や若手アーティストの育成に力を注いでいます。

ジェジュンのアルバムでの快挙

2019年には、濱が作詞作曲を手がけた「愛してる」が収録されたジェジュンのアルバム『Love Covers』が、オリコン、Billboard、iTunes週間ランキングで1位を獲得し、三冠を達成しました。

中島美嘉と茉奈 佳奈の発掘

濱は、無名だった中島美嘉の才能を見出し、歌手デビューのきっかけを作りました。中島は、濱の楽曲「愛してる」を歌ったデモテープがきっかけで、ドラマのヒロイン役と主題歌歌手としての同時デビューを果たしました。また、日本テレビのオーディション番組「歌スタ!!」では、茉奈 佳奈の双子を合格させ、プロデュースを手掛け、メジャーデビューへと導きました。

多岐にわたる活動と作品

濱は、楽曲提供のほか、プロデュース、写真、映像制作など、多岐にわたる分野で才能を発揮しています。主な提供楽曲には、中島美嘉の「愛してる」「JUST TRUST IN OUR LOVE」「I」、Soweluの「breath...想いの容量」、茉奈 佳奈の「二月のわた雪」などがあります。また、DA PUMPやジェジュンへの楽曲提供も行っています。プロデュースでは、TRICK8f、LinQ、FantaRhymeなどを手がけました。写真家としては、「音撮楽唱」という写真展を開催し、ファッションビルのイメージポスター、CDジャケットなどの制作も担当しました。MV監督としても多くの作品を手がけています。

趣味と交友関係

趣味はフットサル、バスケットボール、犬・猫、DIY、ギターの改造など多岐にわたります。交友関係も広く、浅田祐介、安部潤、m.c.A.T、加藤順大、千聖など、多くの音楽関係者との交流があります。

three tight b

濱が企画した“アコースティック・ソウル”を基調にしたユニットで、ryohei、shinya、濱の3人で構成されています。グループ名は、毛利元就の「三本の矢」に由来しており、3人が結束することでより強固な個になるという考えを表しています。グループ名の「b」は、「No.1」を目指すのではなく「No.2」を狙うという謙虚さと自信の表れです。

現在の活動

現在も糸島市で楽曲制作を行いながら、若手アーティストの育成に力を注いでいます。また、日本経済大学や第一薬科大付属高校で非常勤講師やアドバイザーを務め、後進の育成にも貢献しています。


濱洋一は、その多才な才能と幅広い活動を通じて、日本の音楽シーンに大きな影響を与え続けています。

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