瀞峡

瀞峡（どろきょう）

瀞峡は、和歌山県、三重県、奈良県の三県にまたがる熊野川水系北山川の上流に位置する峡谷です。吉野熊野国立公園の一部をなし、その壮大な景観は多くの人々を魅了しています。

地形

瀞峡は、隆起準平原である大台ヶ原周辺を源流とする川が、長い年月をかけて滝を形成し、その滝つぼが浸食によって後退することで形成されました。峡谷は上流から奥瀞、上瀞、下瀞と呼ばれており、特に下瀞の上流部分は「瀞八丁」として知られ、巨岩、奇岩、断崖が織りなす圧倒的な渓谷美は、国の特別名勝に指定されています。この地形は、自然の力強さと美しさを同時に感じさせてくれます。

主な出来事

1959年6月1日には、瀞峡観光の定期船が熊野大橋上流約15km地点で転覆するという痛ましい事故が発生しました。この事故では、5名が死亡、2名が重軽傷を負いました。原因は、林業用ケーブルのワイヤーが船のプロペラに引っかかったことによるものでした。

所在地

瀞峡は以下の地域にまたがっています。

三重県熊野市
和歌山県東牟婁郡北山村（上流）
奈良県十津川村（下流）
和歌山県新宮市（下流）

アクセス

瀞峡へのアクセスは、いくつかの方法があります。

宿泊施設

入鹿温泉ホテル瀞流荘
JR紀勢本線 熊野市駅から熊野市・御浜町広域バス「瀞流荘」行きで47分、「瀞流荘」下車
瀞ホテル
奈良交通十津川温泉バス停から十津川村営バス「瀞八丁行き」で81分、「瀞八丁」下車徒歩7分程度

和船

和船乗り場
位置：北緯33度53分34.8秒 東経135度53分6.5秒
JR紀勢本線 新宮駅から熊野交通バス「日足」下車、デマンドタクシー利用

ジェット船（現在は運休）

かつては、熊野観光開発（現：熊野交通）がプロペラ船、後にウォータージェット船による航路を運営していました。しかし、2011年の紀伊半島大水害による北山川への土砂流入増加、重機による航路維持の負担増、作業員の高齢化・人手不足、2020年の新型コロナウイルス感染症流行による乗客減少などが重なり、2020年4月13日からウォータージェット船は運休し、2021年1月1日に事業を休止しました。現在、ウォータージェット船事業については、行政への航路整備援助の要請や他の事業者への事業譲渡などが検討されています。

ギャラリー

（ギャラリーの画像は省略）

脚注

（脚注は省略）

関連項目

熊野川
吉野熊野国立公園
紀伊山地の霊場と参詣道（世界遺産）
玉置口村

外部リンク

吉野熊野国立公園
【十津川村観光協会】　瀞峡（どろきょう）
熊野交通株式会社｜瀞峡案内
瀞峡観光 川船はるや（和船）
瀞ホテル

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