瀬下寛之

瀬下 寛之 (せした ひろゆき) に関する概要

瀬下寛之は、1967年に東京都で生まれた日本の映画監督、CGディレクター、演出家です。彼はCGスタジオUNENDを主宰し、また株式会社Studio KADANの代表取締役副社長としても活躍しています。彼のキャリアはさまざまなメディアを横断し、映画、テレビアニメ、Webアニメ、さらにはゲームの分野でも多くの功績を残しています。

経歴

瀬下は1989年にリンクスに入社して活動を開始し、その後1996年にはスクウェアに入社します。ここではSQUARE USA Honolulu Studioに配属され、彼の技術と才能が磨かれることとなります。2004年にはカシオエンターテイメントの設立に参画し、常務取締役やエクゼクティブ・ディレクターとしての役割を担います。2010年にポリゴン・ピクチュアズに入社した後、2021年にはKADOKAWAの子会社としてStudio KADANを設立し、代表取締役副社長に就任しました。

主な作品

映画

瀬下の映画作品は多岐にわたります。1990年には『ユニバース2 -太陽の響-』を手掛け、1993年にはCGの技術が光る『REX 恐竜物語』を制作しました。1994年には『ノストラダムス戦慄の啓示』と『河童』のCG制作を行い、1997年の『パラサイト・イブ』でもその腕前を発揮しています。特に2001年の『Final Fantasy: The Spirits Within』ではアートディレクターとして重要な役割を果たしました。

その後も2004年の『デビルマン』や、2007年の『大日本人』ではVFX監督として活躍し、2014年の『劇場版シドニアの騎士』では副監督を務めました。彼はさらに2017年の『GODZILLA (アニメ映画)』の監督としても注目され、最近では2023年の『ルパン三世VSキャッツ・アイ』で監督を務めました。

テレビアニメ

テレビアニメの分野でも多くの作品に関わっており、2014年の『シドニアの騎士』では副監督を務めた後、2015年にはその続編である『シドニアの騎士 第九惑星戦役』の監督を務めました。また、2023年には『カミエラビ』の監督も担当しています。

Webアニメ

Webアニメの分野においては、2019年の『Levius -レビウス-』で総監督を務め、2023年には『GAMERA -Rebirth-』の監督として原案や脚本、シリーズ構成にも携わりました。

ゲーム

ゲーム制作にも進出し、1997年の『ファイナルファンタジーVII』ではCG外部契約者として参加。2001年の『ファイナルファンタジーX』ではVFXスーパーバイザーとしても存在感を示しました。需要に応じて、彼は2002年の『キングダムハーツ』でもビジュアルエフェクトスーパーバイザーを務め、2012年に『ストリートファイター X 鉄拳』にも関わっています。

書籍

瀬下は書籍『夢活!なりたい!アニメの仕事3 監督・背景美術・音響ほか』でも取材協力として参加しており、彼の経験や視点が多くの人々に影響を与えています。

まとめ

日本の映画及びアニメ制作の発展に寄与してきた瀬下寛之は、映画やアニメ業界においてその名を広めています。彼の多岐にわたる作品は、視覚効果やCGの可能性を大いに拡げており、今後のさらなる活躍が期待される人物です。

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