瀬峰場外離着陸場

瀬峰場外離着陸場について

概要

宮城県栗原市にある瀬峰場外離着陸場（せみねじょうがいりちゃくりくじょう）は、奥羽山脈の東に位置する瀬峰丘陵の東端に存在します。通称は「セミネ飛行場」「栗原飛行場」や「栗原瀬峰飛行場」と呼ばれています。この地域は、過去に栗原郡瀬峰町であったことに由来しており、2005年4月1日の合併により栗原市となりました。

利用状況

この飛行場には定期航空路は設けられていませんが、主に軽飛行機やグライダーの利用があり、東日本パイロット協会によるパイロット育成の場としても活用されています。また、ヘリコプター用のヘリパッドも備えており、航空法第79条に基づく場外申請が必要です。利用の申請は、東日本パイロット協会を通して行うことが求められます。

運営者

飛行場の運営は主に東日本パイロット協会が行っており、同施設内には自動車用ハーネス部品メーカーの株式会社ブルーギアが存在します。この会社は飛行場の管理や活用にも関わっており、地域経済にも貢献しています。

地域イベント

毎年秋に開催される「くりはら秋・夢まつり」は、地元の人々に親しまれているイベントで、東日本パイロット協会とブルーギアが主催しています。イベント当日は約5000人が来場し、モーターパラグライダーやセスナ機などのデモフライトや体験飛行が行われ、来場者はヘリコプターやマイクロライトプレーンと間近で触れ合う機会があります。

災害対応

2008年6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震では、被災状況の調査のために飛行場が利用されました。この地震をきっかけに、アマチュア航空家の自主的なボランティア組織が2010年に設立され、訓練を行っています。特に、2011年の東北地方太平洋沖地震では、ヘリコプターを使って支援物資を沿岸部に輸送するなど、重要な拠点として活用されました。

基本情報

• - 開港：1977年（昭和52年）5月
• - 所在地：宮城県栗原市瀬峰小深沢232
• - 管理者：東日本パイロット協会（場外利用申請は同協会を通じて行う）
• - 交信周波数：離着陸時はVHF122.6 MHzを使用

歴史

戦時中、瀬峰地区には日本海軍が少年航空兵の訓練用に四壇原飛行場を設置しましたが、瀬峰場外離着陸場とは異なる場所にありました。四壇原飛行場は戦闘機の配備はなく、複葉の練習機が使用されていました。終戦の日にも整備作業が行われ、作業員が日本の降伏を知った場面は歴史的な出来事として知られています。

まとめ

瀬峰場外離着陸場は、地元の航空活動の拠点としてだけでなく、地域の災害支援にも重要な役割を果たしている施設です。地域イベントを通じて人々が航空に親しむことができる貴重な場所でもあります。

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