瀬波温泉

瀬波温泉について

瀬波温泉は、新潟県村上市の日本海沿岸に位置する温泉地です。特徴的なのは、源泉温度が約100℃と非常に高温であること。そのため、「熱の湯」としても知られています。温泉街は、日本海に面した瀬波海岸沿いに広がっており、十数軒の旅館やホテルのほか、日帰り入浴施設や無料の足湯も楽しめます。特に、日本海に沈む夕日の美しさは格別で、多くの観光客を魅了しています。

泉質と温泉の楽しみ方

泉質は、ナトリウム-塩化物泉です。高温の源泉を活かした温泉玉子づくり体験ができる噴湯公園も人気です。また、秋には鮭が遡上することで有名な三面川が村上市内を流れており、各旅館では、この時期ならではの鮭料理を味わうことができます。

歴史

瀬波温泉の歴史は、1904年（明治37年）4月、石油の試掘中に温泉が湧出したことから始まりました。これは、豊富温泉や月岡温泉などと同様の経緯です。1914年（大正3年）に村上駅まで鉄道が開業すると、温泉地の開発は加速しました。同年には、村上駅と温泉地を結ぶ自動車の運行も開始されました。当時、この地は瀬波町字松山にあったことから、「松山温泉」とも呼ばれていました。

1937年（昭和12年）には、歌人の与謝野晶子がこの地を訪れ、45首もの歌を詠みました。その功績を称え、1998年（平成10年）には45本の歌碑が設置されました。2004年の開湯100周年には、記念事業として足湯や手湯を備えたポケットパークが整備され、観光客の憩いの場となっています。

さらに、2009年には、温泉の排熱を利用してパッションフルーツなどの南国フルーツを栽培するハウスがオープンし、「瀬波南国フルーツ園」として営業を開始しました。また、2021年には、源泉を利用した銭湯も開設され、地域住民の生活に潤いを与えています。

アクセス

車でのアクセスは、日本海東北自動車道 村上瀬波温泉ICから国道345号、新潟県道3号新潟新発田村上線を経由して約11分です。

公共交通機関を利用する場合は、羽越本線 村上駅で下車し、「せなみ巡回バス」、または新潟交通観光バスの路線バス（松喜和・岩船方面行）、宿泊施設の送迎バスに乗り換え、約10分で到着します。また、新潟空港からは「瀬波温泉直行ライナー」も運行しています。

周辺情報

瀬波温泉周辺には、以下のような観光スポットがあります。

ニューハートピア新潟瀬波: 瀬波温泉にあるホテル。以前は、厚生年金瀬波しおざい荘、厚生年金ハートピア新潟瀬波として営業していました。
瀬波海岸: 日本海に面した美しい海岸。
日本海パークライン: 日本海沿岸を走る景観道路。
村上市スケートパーク: 温泉街に立地するスケートパーク。
せなみん: 瀬波温泉の夕日をモチーフにしたゆるキャラ。テーマソング「ね、せなみん」は、作詞をみうらじゅん氏、作曲をサワサキヨシヒロ氏が担当しています。

外部リンク

瀬波温泉旅館協同組合
* 村上市観光協会：瀬波温泉

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