火の国に

『火の国に』

『火の国に』は、1976年10月4日から1977年4月2日まで放送された、NHKの連続テレビ小説第18作です。この作品は、NHK大阪放送局によって制作され、視聴者に魅力的なストーリーを提供しました。

物語の概要

物語は大学を中途退学したヒロインが、造園師としての夢を追い求める姿を描いています。彼女は、「緑の園」を創り上げるために情熱を傾け、それに全力を注ぎます。作品は、彼女が直面する様々な困難や成長を通じて、夢を追うことの意義を示しています。

特徴

本作は、放送当時の時代背景を反映した現代劇であり、連続テレビ小説としてはこの作品以降、しばらく現代を舞台としたドラマが放送されないことになります。放送が半年体制に移行してからのNHK大阪放送局の2作目でもあり、視聴者に新たな感動を与えました。

主なキャスト

本作では、数多くの俳優が名演技を披露しています。

• - ヒロイン・桜木香子を演じたのは鈴鹿景子。
• - 彼女の父、壮吉役は堀雄二、母のふみ役には河東けいがキャスティングされています。
• - 兄弟や周囲のキャラクターたちも、長女の昭子（桜田千枝子）、次男の鉄次郎（河原崎建三）、そして青年獣医の吉野正（山内賢）など、物語を引き立てる重要な役割を果たします。

制作スタッフ

『火の国に』は、脚本を石堂淑朗、音楽を田中正史が担当しています。また、大阪放送管弦楽団の演奏が印象的で、丸田強の制作スタイルが作品全体に影響を与えました。演出は佐藤満寿哉が手がけ、語りの部分は渡辺美佐子が担当しています。

視聴率の実績

この連続テレビ小説は大変人気があり、1976年から77年の期間中の平均視聴率は35.0%に達し、最高視聴率はなんと43.9%という高評価を得ました。この結果は関東地区のビデオリサーチによるもので、多くの視聴者に支持されていたことを示しています。

現存状況

放送されたエピソードの中で、いくつかの回の映像が現在も残っています。具体的には第1話や最終話を含むいくつかの回が現存しており、NHKは過去の放送内容を収集するための活動を行っています。また、放送ライブラリーでは第1回目のエピソードが公開されています。

関連項目

さらには、関連する作品として2004年度後期に放送された『わかば』が挙げられます。この作品も造園をテーマにしており、NHK大阪制作の九州地方が舞台となっております。

『火の国に』は、ヒロインの成長と夢の追求を描いた感動的な物語として、多くの人々の心に残る作品となりました。

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