烈万華

烈萬華（ヨル・マノファ、朝鮮語: 열만화、生年不詳 - 976年）は、渤海の貴族であり、渤海復興運動の指導者として知られ、定安国の君主の座に就いた人物です。

人物像

烈萬華の家系や出自に関する詳細は明らかになっていませんが、渤海の貴族階級に属していたと推測されています。彼の初期の生涯に関する情報は乏しく、具体的な活動については不明な点が多いのが現状です。しかし、935年または938年頃、あるいは940年に、烏齊顕（オ・ジェヒョン）をはじめとする協力者たちの助けを得て、鴨緑江（アムロッカン）のほとりで政変を起こし、後渤海を支配していた大氏（テシ）王族を追放して自ら王位に就きました。

この政変の際、大光顕（テ・グァンヒョン）は少数の渤海の人々を率いて高麗（コリョ）へと亡命しました。976年頃、烈萬華は、かつて政変を支援してくれた烏齊顕の親族である烏玄明（オ・ヒョンミョン）によって暗殺されました。彼の妻子や子孫については、現在まで詳しい情報は伝わっていません。

渤海滅亡後、旧渤海領の各地で復興を目指す動きが起こりました。烈萬華は、その中でも比較的早い時期に自立した勢力を築き、定安国を建国した人物として評価されています。しかし、彼の出自や政権の正当性、高麗との関係など、不明な点も多く、今後の研究が待たれるところです。

参考文献：
『宋史』定安国
『渤海国記』

外部リンク：
韓国民族文化大百科事典 - 열만화(烈萬華)
斗山世界大百科事典 - 열만화 烈萬華,?~?

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