然別
演習場(しかりべつえんしゅうじょう)は、
北海道河東郡
鹿追町に所在する
陸上自衛隊の
演習場です。西ヌプカウシヌプリ山の麓に位置し、近隣には
然別湖や展望台などの観光地もあります。この
演習場は、主に
迫撃砲の射撃訓練や戦車の射撃訓練に使用されており、敷地内には小銃射撃場も設けられています。
然別
演習場は、広大な敷地を活かして様々な訓練が実施されています。特に、
迫撃砲や戦車といった重火器を用いた実射訓練が頻繁に行われる点が特徴です。これらの訓練は、実戦を想定した実践的なものであり、隊員の戦闘能力向上に大きく貢献しています。また、小銃射撃場も設けられているため、小火器を用いた射撃訓練も実施可能です。
過去の事故と安全対策
過去には、
演習場内で重大な事故が複数発生しています。戦車に隊員が轢かれる事故や、
迫撃砲の暴発事故などが起きており、これらの事故は、
演習場の安全管理における課題を浮き彫りにしました。そのため、現在では訓練前に部隊長による慰霊碑への献花が行われ、訓練中の無事故を祈願することが義務付けられています。また、安全管理体制も強化され、より安全な訓練環境の構築に努めています。
演習場内には、かまぼこ型の隊舎が設置されており、宿営地を開設する部隊は、松林付近に設営を行います。この隊舎は、演習に参加する隊員たちの宿泊施設として利用され、必要最低限の設備が備えられています。また、松林は宿営地として利用されるだけでなく、訓練の際の掩蔽壕としても活用されています。
然別
演習場の管理は、鹿追
駐屯地業務隊演習場管理班が担当しています。管理班は、
演習場の施設管理や安全管理、訓練の支援など、多岐にわたる業務を行っており、演習が円滑に進むようにサポートしています。
近隣施設
演習場の近隣には、
然別湖や展望台などの観光地があります。
然別湖は、美しい自然が残る湖であり、四季折々の景色を楽しむことができます。また、展望台からは、
演習場周辺の山々や湖を一望でき、観光客にも人気のスポットです。
関連項目
鹿追駐屯地
然別湖