焼山 (札幌市南区)

焼山 (札幌市南区)

焼山は、北海道札幌市南区の藤野と簾舞の境界に位置する、標高662.5メートルの山です。簾舞川の東側にそびえ立つ、美しい正三角錐の独立峰として知られています。

山名の由来

焼山の名前は、開拓時代に頻発した山火事に由来します。1906年（明治39年）には2000町歩以上、1911年（明治44年）には1500町歩もの広大な面積が火災に見舞われました。その他にも、数えきれないほどの小規模な火災が発生したと記録されています。

登山ルート

焼山への登山道は、藤野側から野々沢川に沿って設けられています。登山道は砂防ダムを越え、かつて採石道路として利用されていた道をたどって山頂へと続いています。比較的容易に登れるため、ハイキングにも適しています。

藤野三豊山

1951年（昭和26年）頃、下藤野青年会は地域の観光開発計画を立案し、地域にある３つの山に新たな名前を付けました。

焼山 → 豊平山（ほうへいざん）
下藤野山 → 豊栄山（ほうえいざん）※後にフッズスノーエリアが開設
牧場の山 → 豊見山（とよみやま）

当初は、豊平山と豊見山をロープウェイで結び、大規模なレジャーランドとして開発する構想がありましたが、残念ながら実現には至りませんでした。しかし、この時に名付けられた山の名前は、現在でも地域住民に親しまれています。

ギャラリー

参考文献

『札幌地名考』さっぽろ文庫1
『札幌の山々』さっぽろ文庫48
梅沢俊、菅原靖彦『北海道夏山ガイド』（最新第4版）北海道新聞社、2015年9月10日。ISBN 978-4-89453-795-8。

もう一度検索