熊崎正夫

熊崎正夫（くまさき まさお）は、1916年（大正5年）11月4日に生まれ、2008年（平成20年）10月18日に91歳で亡くなった日本の官僚です。厚生官僚として、厚生事務次官を務めたほか、公害防止事業団理事長など、要職を歴任しました。

熊崎は1941年（昭和16年）3月に内務省に入省し、広島県に配属されました。その後、厚生省に移り、1954年（昭和29年）7月17日に医務局医務課長に就任しました。その後も順調にキャリアを重ね、1956年（昭和31年）4月1日に医務局総務課長、1958年（昭和33年）7月16日に大臣官房人事課長、1959年（昭和34年）7月13日に大臣官房会計課長と、重要なポストを歴任しました。

1961年（昭和36年）4月8日には、大臣官房総務課長と大臣官房会計課長を兼務し、同年7月5日に大臣官房総務課長に専任となりました。同年11月17日には保険局次長に就任し、1962年（昭和37年）7月1日には大臣官房長に昇進しました。1964年（昭和39年）1月17日には薬務局長、1965年（昭和40年）6月8日には保険局長に就任し、厚生行政の中枢を担いました。

1967年（昭和42年）9月19日には社会保険庁長官に就任し、1969年（昭和44年）8月12日には厚生事務次官に就任しました。1970年（昭和45年）1月14日から同年6月2日まで社会保険庁長官事務取扱を兼任しました。1971年（昭和46年）1月8日に退官するまで、日本の厚生行政に大きく貢献しました。

退官後は、公害防止事業団理事長、財団法人血液製剤調査機構理事長、日本環境衛生センター理事長、全国土木建築国民健康保険組合理事長、財団法人老人福祉開発センター理事長など、数多くの団体の理事長を務め、その手腕を発揮しました。

著書としては、『医薬分業の解説』（尾崎重毅共編、社会保障研究所出版部、1956年）があります。

熊崎正夫は、その長年にわたる官僚としての経験と、退官後の幅広い分野での活躍を通じて、日本の社会福祉と環境衛生の向上に大きく貢献しました。彼の功績は、日本の社会保障制度の発展に不可欠なものであり、その名前は長く記憶されることでしょう。

2008年（平成20年）10月18日、肺炎のため91歳で死去しました。

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