熊本県道1号熊本玉名線

熊本県道1号熊本玉名線について

熊本県道1号熊本玉名線は、熊本市中央区を起点とし、玉名市に至る主要地方道です。この道路は、熊本市と玉名市という二つの主要都市を結び、地域住民の生活と経済活動を支える重要な役割を担っています。

路線概要

この県道は、熊本市中央区南坪井町（藤崎宮前交差点）を起点とし、玉名市大倉（玉名市桃田交差点）を終点としています。総延長は約28.8kmで、熊本市中心部から金峰山の山地を越え、玉名の干拓地へと続く変化に富んだルートが特徴です。道路は、藤崎八旛宮の鳥居がある藤崎宮前交差点を起点とし、金峰山を横断し、玉名市街へと続いています。

金峰山を通過する区間はカーブが多いですが、最高速度が30km/hに制限されるような急カーブは、玉名市天水町小天のループ橋を除き、ほとんどありません。熊本市西区河内町から玉名市天水町小天にかけては、「河内みかん」で有名なみかん畑が広がっています。このため、棚田は見られません。一方、玉名市天水町小天から終点にかけては、戦国時代から昭和にかけて断続的に続いた干拓地が広がっており、田畑が多く見られます。

道路状況

熊本市西区河内町では歩道整備の改良工事が進められていますが、玉名市天水町小天の玉名市立小天小学校周辺には狭隘区間が存在し、住宅街のため工事は行われていません。この道路以外にも、熊本市西区と玉名市天水町を結ぶ道路として国道501号がありますが、国道501号は坪井川の河口や有明海の海岸線沿いを通るため、急カーブが多く、大型車の通行も多いです。

歴史

熊本県道1号熊本玉名線は、1954年（昭和29年）1月20日に主要地方道として指定されました。翌年には、熊本県道として路線認定され、当初の整理番号は5でした。その後、1970年代に整理番号が1に変更されました。1993年（平成5年）には、主要県道の一部が主要地方道に指定され、路線の一部が変更されました。

路線状況の詳細

起点から熊本県道31号熊本田原坂線との重複区間が終わる上熊本1丁目交差点までは4車線、そこから熊本市西区河内町岳の峠の茶屋公園付近までと、天水町小天交差点から終点までは2車線です。峠の茶屋公園付近から玉名市天水町小天のさざんかロードとの三差路までは、追い越しが可能ですが、さざんかロードとの三差路から天水町小天交差点までは1.5車線と2車線が入り組んでいます。

重複区間

この県道は、以下の道路と重複する区間があります。

熊本県道31号熊本田原坂線（熊本市中央区南坪井町 - 熊本市西区上熊本1丁目）
熊本県道101号植木河内港線（熊本市西区河内町岳）
国道501号（玉名市天水町立花 - 玉名市天水町部田見）
熊本県道113号玉名植木線（玉名市伊倉南方 - 玉名市伊倉北方）

道路施設

県道1号線には、以下の橋梁があります。

坪井橋（坪井川）
蟹ケ谷橋
境谷川橋
下有所橋
下古閑橋
本山橋
天水橋
新花立橋
尾田川橋（尾田川）
大島橋（尾田川）

通過する自治体

この県道は、以下の自治体を通過します。

熊本市（中央区、西区）
玉名市

交差する鉄道

この県道は、以下の鉄道と交差しています。

熊本市電上熊本線
鹿児島本線
九州新幹線

沿線施設

道路沿いには、以下の施設があります。

熊本電気鉄道藤崎線 藤崎宮前駅
熊本信愛女学院中学高等学校
熊本市立城東小学校
熊本市立藤園中学校
熊本市立あおば特別支援学校
熊本中央高等学校
熊本城
熊本市電上熊本線 本妙寺入口停留場
本妙寺郵便局
本妙寺
峠の茶屋
芳野郵便局
金峰山
玉名市立小天小学校
天水郵便局
* 菊池川

この道路は、地域の歴史や文化、自然と密接に結びついており、多様な風景を楽しみながら移動できる道路です。

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