熊本総合車両所

熊本総合車両所の概要

熊本総合車両所（くまもとそうごうしゃりょうしょ）は、九州旅客[[鉄道]]（JR九州）が運営する新幹線専用の車両基地であり、熊本県熊本市南区富合町に位置しています。この施設は、九州[[新幹線]]と西九州[[新幹線]]の車両の整備や管理を担う重要な役割を果たしています。

施設の構成と組織体系

熊本総合車両所は、本所と大村車両管理室の2つの管理部門で構成されています。本所には、800系およびN700系の新幹線車両が配置されており、大村車両管理室では、西九州[[新幹線]]用のN700S系車両が管理されています。

この車両基地は、本所と大村車両管理室の他に、車両に関するいくつかの重要な設備を持っています。敷地面積は約20万平方メートル、全長約1.4キロメートル、全幅約150メートルの細長い形状をしており、台車検修場、車体検修場、塗装場、検車庫、総合事務所などが設けられています。また、8両編成の新幹線電車を収容できる着発収容線が13本設置されています。これにより、新幹線の入出庫、点検や整備が円滑に実施されているのです。

機能と重要性

特にこの車両所では、RT九州の新幹線車両の全般検査、台車検査、交番検査、仕業検査、またATC特性検査といった各種の車両検修が行われています。これによって、車両の安全性や運行の信頼性を高めるための重要な整備が続けられています。また、車両の塗装も行い、外観のメンテナンスも徹底しています。

熊本総合車両所は、九州[[新幹線]]の運行開始に先立って、2010年に鉄道建設・運輸施設整備支援機構からJR九州に移管され、正式に運用を開始しました。そして、2011年3月12日に九州[[新幹線]]博多 - 新八代間の開業に向けた拠点としても位置付けられました。

車両配置について

2021年（令和3年）4月1日の時点での車両配置は次の通りです。800系電車として48両、主に「つばめ」での運用に充てられていますが、一部は「さくら」でも使用されています。N700系電車は88両が配置されており、「みずほ」や「さくら」の運行にも使用されています。

このように熊本総合車両所は多岐にわたる機能を果たし、地元の交通網を支える重要なインフラとしての役割を果たしています。また、過去には川内[[新幹線車両センター]]からの機能移転も行われており、九州[[新幹線]]の発展にとって不可欠な存在です。

その他の情報

車両配置の目印となる略号は、「幹」と「クマ」、すなわち「幹クマ」となっており、地域に根付いた名称を持っています。さらに、車両基地設置の要望に基づき、近隣の富合駅も整備されるなど、地域との結びつきが強いことも特徴です。

熊本総合車両所は地域の交通網の中で重要な役割を果たし続けており、今後もその機能を充実させていくことでしょう。

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