富合町

富合町（とみあいまち）

富合町は、かつて熊本県の中央部に位置していた町で、下益城郡に属していました。熊本市との合併協議を経て、2008年10月6日に熊本市に編入され、現在は熊本市南区の一部となっています。

地理

富合町は、熊本市の南隣に位置し、緑川を挟んで隣接していました。町の大部分は熊本平野の一部を形成する田園地帯で、小川や水路が多く見られる低湿地帯でした。一方で、南東部は雁回山などの山林地帯が広がっていました。町の中央を、九州の大動脈である国道3号と鹿児島本線が南北に貫通していました。ただし、合併時点では町内に駅はありませんでした。また、九州新幹線の熊本総合車両所が町内に設置されていました。

歴史

富合町の歴史は、1955年4月1日に守富村と杉合村が合併し、両村の名前から一文字ずつ取って富合村が発足したことに始まります。1956年10月1日には、三拾町地区が宇土郡宇土町（現在の宇土市）に編入されました。その後、1971年8月1日に町制を施行し、富合町となりました。1991年3月1日には、下益城郡城南町（現在の熊本市南区）との間で境界変更が行われました。そして、2008年10月6日、富合町は熊本市に編入され、その歴史に幕を閉じました。

行政

富合町の最後の町長は、2004年3月17日に就任した村﨑秀（むらさき ひいず）氏でした。

財政

平成18年度の富合町の財政状況は、以下の通りでした。

財政力指数: 0.39（熊本県市町村平均と同値）
経常収支比率: 94.9%
標準財政規模: 18億8500万円
人口一人当たり地方債現在高: 49万1317円
実質公債費比率: 19.8%（熊本県市町村平均15.5%）
人口1000人当たり職員数: 9.80人（熊本県市町村平均8.33人）
町職員一人当たり給料月額: 33万8100円（手当含まず）
町職員一人当たり人件費概算値（年額）: 900万8769円
ラスパイレス指数: 96.7
地方債等の残高: 64億3210万円
富合町民一人当たりの地方債等残高: 80万8459円

産業

2004年度の町内総生産は216億円でした。町内には、清田鋳機、第一設備工業、森川ローヤルゼリー、杉本工務店、佐藤電機などの企業が本社を置いていました。

教育

富合町では、小中一貫教育が実施されていました。町内には、富合町立富合中学校と富合町立富合小学校がありました。

交通

富合町の最寄りの空港は熊本空港でした。町内には鹿児島本線が通っていましたが、合併前までは駅がありませんでした。しかし、熊本市への合併後に、九州新幹線車両基地建設の見返りとして新駅の設置が決まり、2011年3月12日に富合駅が開業しました。

バス路線としては、産交バスと熊本バスが運行していました。産交バスは、川6、川8、川9、川11系統、快速あまくさ号が運行し、熊本バスは、川13、南18系統が運行していました。

道路に関しては、高速道路は通っておらず、最寄りのインターチェンジは九州自動車道御船インターチェンジでした。一般国道としては、国道3号、57号、218号、219号が重複して町内を通っていました。また、県道としては、熊本県道38号、182号、241号、242号、297号が通っていました。

名所・旧跡・観光スポット

富合町には、六殿神社、木原不動尊、木原城跡、放牛地蔵などの名所・旧跡がありました。

主な出身者

元大相撲力士の花ノ藤昭三氏が、富合町の出身です。

関連項目

熊本県の廃止市町村一覧

外部リンク

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熊本市富合商工会
熊本市
* 富合町ホームページ（2008/09/20アーカイブ） - 国立国会図書館Web Archiving Project

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