熊谷武雄

熊谷武雄

熊谷武雄（くまがい たけお、1883年11月2日 - 1936年8月21日）は、明治時代から昭和時代前期にかけて活躍した日本の歌人です。孫に歌人の熊谷龍子がいます。

生涯

宮城県本吉郡新月村（現在の気仙沼市）に生まれました。少年時代に及川義亮から歌を学び、故郷の気仙沼で農林業に従事しながら、前田夕暮に師事しました。

1911年（明治44年）には、文芸誌「詩歌」の創刊に参加し、同時に短歌結社「白日社」の同人となりました。翌1912年（大正元年）には、仙台の文芸誌「シャルル」の同人となり、郷土の文学を高揚させることに尽力しました。

1921年には、新月村の村会議員に就任し、地域社会にも貢献しました。

1924年（大正13年）には、前田夕暮らとともに「日光」に参加しました。「詩歌」の同人たちが自由律口語[[短歌]]に転向する中で、熊谷武雄は一貫して定型律文語短歌を守り、山村での生活を歌い続けました。彼の歌は、東北の風土と生活に着想を得たもので、清新かつ重厚な歌風が特徴です。その作風から、田園歌人として全国にその名を知られるようになりました。

1936年（昭和11年）8月21日に死去。享年54歳でした。

歌集

『野火』（1915年）
『閑古鳥』（1934年）

熊谷武雄は、東北の自然と人々の暮らしを情感豊かに表現した歌人として、その作品は今も多くの人々に愛されています。

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