熊谷渋川連絡道路

熊谷渋川連絡道路

熊谷渋川連絡道路は、埼玉県鴻巣市を起点とし、群馬県渋川市を終点とする全長65.8kmの地域高規格道路であり、高規格幹線道路を補完する役割を担っています。この道路は、国道17号のバイパスとして機能し、沿線の主要都市を結びつつ、都心へのアクセス向上に大きく貢献しています。

概要

1994年12月に候補路線として選定され、1998年6月に計画路線として指定されました。起点は新大宮上尾道路と直結し、終点は関越自動車道 渋川伊香保ICに接続、上信自動車道とも接続が予定されています。これにより、広域的な交通ネットワークが形成され、地域間の連携が強化されることが期待されています。

この道路は、国道17号のバイパスとして、熊谷、深谷、本庄、高崎、前橋といった主要都市の市街地を通過せずに、太田市と伊勢崎市の間をショートカットするルートを提供します。国道17号と関越自動車道を補完し、北関東自動車道とも連携することで、広域的な交通の円滑化に貢献しています。

2017年3月には上武道路が開通し、鴻巣市から渋川市までの直結が実現しました。これにより、東京方面と新潟方面とのアクセスが大幅に改善されました。特に熊谷市役所と渋川市役所間の移動時間短縮に大きく貢献しています。

構成する道路

熊谷渋川連絡道路は、以下のバイパス道路で構成されています。

1. 熊谷バイパス (箕田 - 玉井IC間、15.9 km)
側道は4車線で整備済み。本線（4車線）の事業化は未定。
2. 深谷バイパス (玉井IC - 上武IC間、3.7 km)
側道は4車線で整備済み。本線（4車線）の事業化は未定。
3. 上武道路 (全線指定、40.5 km)
一般道路規格で全線開通済み。一部区間は4車線化済で、残りの区間も4車線化が進行中。
4. 前橋渋川バイパス (全線指定、5.7 km)
一般道路規格で全線開通済み。一部区間は4車線化済、新設区間は暫定2車線。

インターチェンジ

熊谷渋川連絡道路には、以下のインターチェンジがあります。

持田インターチェンジ: 埼玉県行田市持田。
玉井インターチェンジ: 埼玉県熊谷市玉井。熊谷バイパスと深谷バイパスの接続地点。
上武インターチェンジ: 埼玉県熊谷市西別府。深谷バイパスと上武道路の接続地点。
伊勢崎インターチェンジ: 群馬県伊勢崎市三和町。北関東自動車道との接続。
渋川伊香保インターチェンジ: 群馬県渋川市中村。関越自動車道との接続。

これらのインターチェンジを通じて、周辺地域とのアクセスが向上し、地域経済の活性化にも寄与しています。

今後の展望

将来的には、新大宮上尾道路との直結により、東京都北部から群馬県中部までの約100kmにわたる高規格バイパス道路が完成し、更なる時間短縮が期待されます。また、各バイパスの本線整備が進むことで、よりスムーズな交通が実現し、地域間の連携が強化されることが期待されます。

熊谷渋川連絡道路は、地域高規格道路ネットワークの一環として、広域的な交通の円滑化、地域経済の活性化、災害時の緊急輸送路としての役割を担い、今後もその重要性を増していくと考えられます。

関連項目

地域高規格道路一覧
国道17号
新大宮上尾道路
* 上信自動車道

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