熊部稔

熊部 稔

熊部 稔（くまべ みのる）氏は、1947年1月2日に東京都で誕生した日本のプロフェッショナルゴルファーです。

来歴

大東文化大学を卒業後、1969年にゴルフ業界でのキャリアをスタートさせ、東京よみうりカントリークラブに入社しました。その後、研鑽を積み、1972年にプロゴルファーの資格を取得しました。

プロ転向後、トーナメント競技に参戦しました。

1973年 ブリヂストントーナメント: ホームコースである東京よみうりカントリークラブで開催されたこの大会では、その地の利を活かして初日から躍進しました。1イーグル、5バーディーを奪取し、新井規矩雄選手と並んで7アンダー、65のスコアをマークし、首位タイという最高のスタートを切りました。しかし、2日目には2オーバーとスコアを落とし、順位を下げました。最終的には、前田新作、大嶋正春、鈴木規夫といった強豪選手たちと並ぶ7位タイで大会を終えました。

1978年 ペプシウィルソントーナメント: この年には勤務先をよみうりゴルフ倶楽部に移籍しました。同大会の初日には、69のスコアを記録し、橘田規、佐藤精一、尾崎将司といった日本のトッププロや、海外からのピーター・トムソン選手（オーストラリア）に次ぐ5位タイという好位置でスタートしました。

1983年 ペプシ宇部: 好コンディションに恵まれ、多くの選手がアンダーパーを記録したバーディラッシュの初日、熊部氏は島田幸作、金井清一、高橋勝成各選手と並び、6位タイで競技を開始しました。2日目も上位を維持し、冨田三十士、中村通、牧野裕といった国内選手に加え、グラハム・マーシュ選手（オーストラリア）、さらに島田、船渡川育宏、橘田光弘各選手と並んで7位タイにつけました。

1990年に開催された関東オープンへの出場を最後に、レギュラーツアーからの引退を表明しました。

日本プロゴルフ協会での活動

競技生活から退いた後も、熊部氏は日本のゴルフ界の発展に貢献しました。1991年には日本プロゴルフ協会（PGA）の代議員に選出され、協会の運営に関わるようになりました。

その後、日本プロゴルフ協会において、トーナメント管理委員、広報委員長、そしてPGAツアーディレクターといった要職を歴任し、協会の円滑な運営やゴルフの普及活動に尽力しました。

現在の活動

現在は、平林孝一氏と共に「よみうりゴルフガーデン」の専属レッスンプロとして活動しており、自身の豊富な経験と知識を活かして、アマチュアゴルファーへの指導にあたっています。

主な著書

ゴルフに関する著作も手掛けており、1996年4月1日には「ゴルフいまさら聞けない初歩の初歩教えます 一目で頭に入る基本ルールから、シングルになれる(秘)上達法まで」（KKロングセラーズ、ISBN 978-4-84-540502-2）を出版しています。

プロゴルファーとしての競技実績に加え、日本プロゴルフ協会での要職、そして現在はレッスンプロとしての指導と、多岐にわたる活動を通じて日本のゴルフ界に貢献し続けている人物です。

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参照元:
熊部 稔選手 プロフィール - 日本ゴルフツアー機構 - The Official Site

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