燕駅

燕駅（つばめえき）は、新潟県燕市燕（本町）に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）弥彦線の駅です。この駅は、かつて新潟交通電車線も乗り入れており、地域の交通の要衝として機能していました。

歴史

燕駅は、1922年（大正11年）4月20日に越後鉄道の西吉田（現在の吉田）駅から延伸した際に新設されました。その後、1925年（大正14年）4月10日には、当駅から一ノ木戸（現在の東三条）駅まで延伸され、路線が拡大しました。

1927年（昭和2年）10月1日には、越後鉄道が国有化され、国鉄弥彦線の所属となりました。1933年（昭和8年）8月15日には、新潟電鉄線（後の新潟交通電車線）が当駅から白根駅まで延伸開通し、全線が開通しました。

1967年（昭和42年）には、新貨物設備が完成し、使用が開始されました。同年9月1日には、駅舎の東三条方に新潟交通電車線の駅舎が設けられました。1968年（昭和43年）3月5日には、現在の駅舎が竣工し、完工式が挙行されました。

1984年（昭和59年）1月20日には、貨物扱いが廃止され、1985年（昭和60年）3月14日には、荷物扱いも廃止されました。1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となりました。1990年（平成2年）12月1日には、みどりの窓口が開設されました。

1993年（平成5年）8月1日には、新潟交通電車線の当駅から月潟駅間が廃止されました。2008年（平成20年）3月15日には、ICカード「Suica」の利用が可能となりました。2010年（平成22年）11月には、駅の売店「キヨスク」が撤退しました。2023年（令和5年）3月17日には、みどりの窓口の営業が終了し、翌3月18日には終日無人化されました。

駅構造

燕駅は、燕三条駅が管理する無人駅です。相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、ホーム間は跨線橋で結ばれています。通常、上り、下りの列車は改札口のある1番線から発着しますが、行き違いを行う場合にのみ2番線に入線する運用となっています。駅舎には、近距離用の自動券売機、簡易Suica改札機、待合室、トイレが設置されています。駅舎に隣接して交番や2階建ての駐輪場があります。かつては駅そば店や売店キヨスクが入っていましたが、現在は撤退しています。

廃止路線

1993年まで、新潟交通電車線の連絡駅として機能していました。新潟交通燕駅は改札を出て左手、現在の駅前交番の付近に位置していました。電車線のホームは現在相対式となっている2番線の反対側にあった3番線で、跨線橋は弥彦線と共用していました。また、構内北側には留置線も設置されていましたが、現在はいずれの設備も撤去され、跡地は区画整理され、新興住宅地として宅地開発されています。

貨物取扱

1980年代まで貨物取扱が行われており、電鉄線沿線からの米の各地への輸送などが盛んに行われていました。

利用状況

昭和中期には洋食器製造の通勤者の利用が大幅に増え、1日あたり乗車人員は1966年（昭和41年）には8,900人に達し、当時の新潟管内で5番目の多さだったとされています。

駅周辺

駅周辺は古くからの燕市の市街地であり、商店と住宅が混在しているほか、町工場が多くあります。駅南側を流れる中ノ口川沿いには河川舟運で発達した商店街が広がり、3と8のつく日には定期市が開かれるほか、2013年まではサンロード宮町商店街に全蓋式アーケードが架かっていました。

主要施設
燕市役所燕庁舎
燕中央通郵便局
サンロード宮町商店街
燕市立燕東小学校
三条信用金庫 燕支店
玉川堂
ドン・キホーテ燕店

バス路線

駅前ロータリー内には、新潟交通観光バス、越後交通、燕市循環バス「スワロー号」、燕市コミュニティバスのバス停があり、以下の路線が運行されています。

新潟交通観光バス：【県内高速ときライナー】Ｂ 燕線 新潟駅前行、白根行、新生町行、新潟県立燕中等教育学校行
越後交通：東三条駅前行、寺泊行
燕市循環バス：スワロー号　長辰 - 燕三条駅
* 燕市コミュニティバス：燕市産業史料館・燕三条駅・新生町方面

もう一度検索