片山明

片山明のプロレス人生

片山 明（かたやま あきら、1964年7月12日生まれ）は、日本のプロレスラーであり、新日本プロレスおよびSWS（スペシャルワールドプロレスリング）に所属していました。岡山県立東岡山工業高等学校を卒業後、1985年に新日本プロレスに入門。彼の同期には大矢剛功がいました。

初期のキャリアと怪我の影響

新日本プロレスに在籍していた期間中、片山は主に前座戦線で活躍しましたが、1987年から1990年にかけて連続して手術を受けることになりました。彼は両肘や左肩、さらには左ヒザの内側靱帯を負傷し、これらの怪我は彼のキャリアに大きな影響を及ぼしました。1990年に新日本プロレスを退団した後、彼は1990年11月にSWSに入団し、復帰を果たしました。SWSではジョージ高野の指導を受けつつ、ジュニアヘビー級戦線において能力を発揮しました。

しかし、1992年の試合中に場外へのトペ・スイシーダを失敗し、首を強打する事故が発生。これにより、第4頸椎脱臼骨折という重傷を負い、半身不随となってしまいます。この事故は彼のプロレス人生に終止符を打つもので、SWS消滅後も復帰は果たせぬまま、事実上の引退を余儀なくされました。彼の現役生活は5年余りで幕を閉じましたが、その影響は今も残っています。

現在の生活と情熱

2012年には、宝島文庫の『元・新日本プロレス』でのインタビューを通じて、怪我の影響について語りました。「プロレスラーは夢と希望を売る職業で、怪我をしても試合に出るのがプロレスラーの仕事」だと強調。インタビューに応じることに迷いがあったものの、同期の大矢剛功が同行することで、心を開いて語ることができました。

彼は新日本プロレス時代に得意としていたトペ・スイシーダを失敗した際のことを振り返り、「練習不足が原因」として自らの未熟さを認めています。また、SWS時代には怪我をして試合ができなくなったにもかかわらず、良くしてもらったと感謝の意を表しています。

現在、片山は車椅子を使用して生活しており、リハビリ施設で過ごしていますが、「レスラーを引退しているわけではない」と発言し、リハビリの一環でサンドバッグに頭突きのトレーニングを行っています。体の回復を願い、再びリングに上がることを夢見て日々努力しています。

プロレスファンへのメッセージ

片山は結婚後すぐに怪我を負ったため、妻に支えられていることに感謝を示しつつ、「俺は元気ですから！」とファンに向けてもポジティブなメッセージを送っています。2019年には大阪での追悼試合に車椅子で観戦し、かつての仲間たちと交流を楽しむ姿も見られました。片山の不屈の精神とプロレスへの情熱は、これからも多くの人々に影響を与え続けるでしょう。

得意技

• - 片山ロケット（トペ・スイシーダ）
• - ドロップキック
• - ジャーマン・スープレックスホールド

彼の技術は、今でも多くのファンの心に刻まれています。

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