片岡栄二郎

片岡栄二郎：日本の映画史に輝く俳優人生

片岡栄二郎（1918年11月23日 - 1983年6月19日）は、日本の映画界で活躍した著名な俳優です。愛媛県に生まれ、俳優の尾上華丈を父に持ち、幼少期から映画の世界に深く関わっていました。本名は嶋田助一郎、旧芸名は尾上助三郎、島田照夫と変遷しています。

5歳の時、日活大将軍撮影所の『三日月次郎吉』で子役としてデビュー。その後も『凱旋少年』で主演を務めるなど、若くして才能を開花させました。京都商業学校に進学するも中途退学し、俳優業に専念。19歳頃には島田照夫に改名し、日活京都撮影所で数多くの作品に出演しました。

戦時統合により大映に移籍した後も、活躍を続け、片岡千恵蔵と共に大映を退社し東横映画へ。1951年の東映設立後は東映京都撮影所に入社しました。1955年、『彦佐と太助 俺は天下の御意見番』で一心太助役を演じた際に、片岡栄二郎と改名。この名前で多くの観客に親しまれることになります。

多彩な役柄を演じ分け、時代劇から現代劇まで幅広い演技力を見せつけました。そのキャリアは、日活、大映、東横映画、そして東映と、日本の映画スタジオを代表する会社で築き上げられました。

1966年、聴力障害のため東映を退社しますが、その後もテレビ映画への出演を続けました。晩年は京都市右京区太秦に住み、親戚の会社に勤務していたと言われています。2男1女の父親でもありました。

彼のフィルモグラフィーは膨大で、日活時代の子役時代から東映時代の大人の役まで、多岐に渡る役柄を演じています。数多くの作品で重要な役どころを担い、多くの作品が東京国立近代美術館フィルムセンターなどに現存しているのも、彼の俳優としての偉大さを示す証です。彼の出演作品には、時代劇の名作が多数含まれており、日本の映画史に大きな足跡を残しました。

1983年6月19日、64歳で死去。数々の名作映画への出演と、時代を超えて愛される演技で、片岡栄二郎は日本の映画史に永遠にその名を残す、偉大な俳優の一人と言えるでしょう。彼の残した作品は、これからも多くの人々に感動と興奮を与え続けることでしょう。

主な出演作品（抜粋）

日活時代：『三日月次郎吉』『凱旋少年』『春はまた丘へ』『少年軍 村の少年』『殉教血史 日本二十六聖人』『血煙高田の馬場』『宮本武蔵』シリーズなど
大映時代：『維新の曲』『鞍馬天狗横浜に現る』『必勝歌』など
東横映画時代：『獄門島』『いれずみ判官』シリーズなど
東映時代：『彦佐と太助』シリーズ、『黒田騒動』『大菩薩峠』『水戸黄門』『新選組』『十三人の刺客』など

これらの作品以外にも、多数の映画やテレビドラマに出演し、日本のスクリーンを彩りました。片岡栄二郎の功績は、日本の映画史において重要な位置を占めています。

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