片野利沙

片野利沙：オートレース界を駆け抜ける女性レーサー

1993年生まれ、千葉県市原市出身の片野利沙選手は、日本のオートレース界を代表する女性レーサーの一人です。愛称は「リサマックス」。彼女は、幼少期からバイクに囲まれた環境で育ちました。父親がロードレース、母親がモトクロスというバイク好き一家に育った片野選手は、小学4年生の頃にポケットバイクに触れたことがきっかけで、バイクの世界にのめり込みます。

その後、中学校ではミニバイク、高校ではロードレースへとステップアップ。レディースロードレースや男女混合レースにも積極的に出場し、高校卒業後には国別対抗アジア選手権にも出場するなど、高いレベルで競い合ってきました。オートレースの存在は中学校時代から知っていましたが、本格的にオートレース選手を目指すきっかけとなったのは、ロードレースチームの監督からの助言でした。

2012年8月、オートレース第32期選手養成所入所試験に合格。そして2013年7月1日、養成所を卒業。船橋オートレース場に配属され、山田真弘選手を師匠に迎えました。デビューは同年7月5日の船橋オートレース場でのレース。結果は2着という惜しい結果でしたが、その才能は早くから注目を集めていました。

デビューから間もない2013年8月9日には、川口オートレース場でのレースで初勝利を収めます。その後も活躍は続き、2014年には飯塚オートレース場で行われた「32期新人王決定戦」でデビュー初優出を果たし、2着に入賞しました。2015年にはA級に昇格、着実に実力を高めていきます。

そして2019年3月10日、川口オートレース場でのレースで、女性選手として佐藤摩弥選手に次いで2人目となる通算100勝を達成。更なる飛躍を期待させる快挙でした。同年12月27日には、「スーパースターフェスタ2019」のスーパースターガールズ王座決定戦で初代女王に輝き、女子レーサーとしての実力を改めて証明しました。

2020年には株式会社チャリ・ロトとスポンサー契約を締結。2021年には自身最高位のランクとなるA-74に到達し、2021年の「スーパースターフェスタ2021」でもスーパースターガールズ王座決定戦で女王の座を射止めました。

数々のタイトルを獲得しながらも、片野選手は常に挑戦を続け、2023年9月18日、飯塚オートレース場で行われた「チャリロト杯ミッドナイトオートレース」で、念願のデビュー初優勝を飾りました。これは、長年の努力と情熱の結晶と言えるでしょう。

彼女の活躍は、オートレース界だけでなく、多くの女性アスリートにとって大きな刺激と勇気を与えるものとなっています。バイクと共に歩んできた彼女の人生、そしてこれからも続くオートレース人生に、目が離せません。

プロフィール

生年月日：1993年3月19日
出身地：千葉県市原市
身長：153.3cm
体重：48.9kg
血液型：B型
所属：川口オートレース場
通算優勝回数：1回 (2023年9月18日現在)

主な戦績

2013年：オートレース選手デビュー、初勝利
2014年：「32期新人王決定戦」2着
2015年：A級昇格
2019年：通算100勝達成、「スーパースターガールズ王座決定戦」初代女王
2021年：自身最高ランク到達、「スーパースターガールズ王座決定戦」3代目女王
2023年：デビュー初優勝

受賞歴

2013年：オートレース選手表彰 特別賞
* 2014年：日本プロスポーツ大賞 新人賞

片野利沙選手の今後の活躍にも期待が高まります。

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