牛原陽一

牛原陽一

牛原陽一（うしはら よういち、1924年3月25日 - 1977年2月7日）は、昭和期の映画監督であり、海軍少尉でもありました。父親は映画監督の牛原虚彦、母親は元女優の三村千代子です。

生い立ちと学歴

1924年、京都府で生まれました。両親は関東大震災で被災し、横浜から神戸へ移り住んだ後に京都で陽一が誕生しました。慶應義塾幼稚舎から普通部、経済学部へと進学しました。

軍隊へ

戦局が悪化する中、海軍航空隊を志願し、慶應義塾大学を仮卒業後、海軍経理学校に入学しました。海軍少尉に任官し、舞鶴海軍施設部に配属されました。

映画界へ

終戦後、慶應義塾大学に復学し卒業。1947年に大映東京撮影所に入社し、助監督としてキャリアをスタートさせました。島耕二や木村恵吾などの監督に師事し、1954年に日活へ移籍しました。田坂具隆監督らの下で経験を積んだ後、1958年に『野郎と黄金』で監督デビューを果たしました。

映画監督として

日活ではアクション映画を中心に、石原裕次郎や小林旭主演の作品を数多く監督し、日活アクション映画黄金時代を支える監督の一人として活躍しました。

1966年に日活を退社し、その後はジェトロなどの海外向けPR映画の製作に携わりました。1968年には『Great Buddha』がニューヨーク国際短編映画祭で銀賞を受賞しました。

死去

1977年2月7日に永眠しました。実子に女優の牛原千恵がいます。

主な監督作品

野郎と黄金（1958年）
夜の狼 (1958年)
男なら夢をみろ (1959)
実いまだ青し (1959)
山と谷と雲 (1959)
天下を取る (1960)
英雄候補生 (1960)
鉄火場の風（1960年）
邪魔者は消せ (1960)
堂堂たる人生 (1961)
紅の拳銃（1961年）
闇に流れる口笛 (1961)
渡り鳥故郷へ帰る（1962年）
太陽と星 (1962年)
黒いダイス(1962)
激しい河 (1962)
地獄の祭典 (1963)
空の下遠い夢 (1963年)
赤い靴とろくでなし (1963年)
アリバイ（1963年）
さすらいの賭博師（ギャンブラー） (1964年)
投げたダイスが明日を呼ぶ (1965年)
三匹の野良犬 (1965年)
Great Buddha（1968年）

外部リンク

牛原陽一 - キネノート

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