牛喰い絶叫大会

牛喰い絶叫大会とは

大分県由布市湯布院町で毎年体育の日に開催される「牛喰い絶叫大会」は、由布岳の麓に広がる牧草地を舞台に、豊後牛を堪能した後、参加者が思いの丈を叫ぶというユニークなイベントです。この大会は、単に声の大きさを競うだけでなく、その内容の面白さやユニークさも評価の対象となります。

歴史

この大会の起源は1970年代に遡ります。当時、酪農家の経営難から放牧地が売却される危機に瀕していました。そこで、全国から牛のオーナーを募る「牛一頭牧場運動」が展開され、オーナーを招待して高原でバーベキューパーティーを開催したことがきっかけとなり、[1976年]に第1回大会が開催されました。それ以来、30回以上も開催されており、現在では湯布院を代表する恒例行事となっています。

大会の流れ

大会当日は、午前9時から参加申し込みの受付が開始され、先着600名限定で入場できます。10時半に開場すると、参加者には陣笠、敷物(米袋)、肉と野菜セット、おにぎりが配布されます。メインイベントである絶叫大会は12時に開始。希望者の中から抽選で選ばれた大人70人、子供30人の計100人が、お立ち台の上で自らの思いを叫びます。絶叫終了後の13時からは、入場券の番号で抽選会が行われ、会場内では飲み物や特製スープなども販売されます。

会場

例年、やまなみハイウェイの狭霧台近くの牧草地が会場となっていましたが、2008年の第34回大会では由布岳登山口の草原、2010年の第36回大会以降は由布市湯布院町並柳の並柳牧場が会場となっています。

アクセス

会場へのアクセスは、JR九州久大本線由布院駅から車で約15分、または大分自動車道湯布院ICから車で約20分です。また、由布院駅からは会場までの送迎バスが運行しており、時間までに集合すれば全員が乗車でき、大会に入場できます。

過去の出来事

2011年の大会では、参加していた大分県議会議員が「セシウム牛はいりません」と絶叫したことが問題となりました。この発言は、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故で大分県に避難してきた住民から、「被災者に失礼だ」と批判されました。

その他

この大会は、そのユニークな内容から、毎年ニュースなどで取り上げられることが多く、全国的に注目されています。秋の高原の美しい景色とともに、参加者の熱い絶叫が響き渡る光景は、訪れる人々を魅了し続けています。

関連情報

• - [風のハルカ]]
• - [牛喰い絶叫大会 由布院温泉観光協会
• - 由布院牛喰い絶叫大会 由布市
• - 牛喰い絶叫大会 （NHK動画アーカイブス）

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