牛嶋正

牛嶋 正の概要

牛嶋正（うしじま ただし、1931年2月25日生まれ）は、日本の経済学者であり、政治家でもある。彼は兵庫県で生まれ、1955年に京都大学経済学部を卒業後、大阪大学大学院の博士課程を修了した。その後、名古屋市立大学の経済学部の教授として教鞭をとった。

学問的な業績

牛嶋は、経済学における多様なテーマに取り組んできた。その中には税制改革や地方自治、財政政策などが含まれ、彼は税制調査会の委員としても活動した。1990年には日本都市学会の会長に就任し、都市経済学の発展にも寄与した。1995年以降は名城大学都市情報学部の教授として、次世代の学者育成にも力を入れている。

政治活動

牛嶋は経済学者としての活動に留まらず、1992年には第16回参議院議員通常選挙において公明党から立候補し、名簿順位1位で当選した。彼の政治キャリアは新進党の結成に参加する1994年まで続いた。新進党の影の内閣で国民生活政策担当大臣を務め、政策の企画立案に携わった。しかし、1998年の新進党分裂を経て、同年の参議院選挙には立候補せず、政治活動からは引退した。

著作活動

牛嶋は多数の著書を執筆しており、いくつかの主要作品は以下の通りである。これらの著作は、経済学、財政、税制に関する彼の考えを深く知る手段となっている。

• - 『経済成長と企業課税』（1970年、東洋経済新報社）
• - 『租税体系論』（1978年、中央経済社）
• - 『財政』（1983年、東洋経済新報社）
• - 『財政危機の日米比較』（1984年、有斐閣）
• - 『社会的公正と所得課税』（1984年、東洋経済新報社）
• - 『現代の経済政策』（1985年、中央経済社）
• - 『現代の地方自治 : 財政力と行政能力』（1988年、有斐閣）
• - 『租税の政治経済学 : 21世紀の成熟社会にむけて』（1990年、有斐閣）
• - 『分権時代の新・税制改革 : 進めよう!平成のシャウプ改革』（1995年、ぎょうせい）
• - 『現代の都市経営』（1999年、有斐閣）
• - 『これからの税制目的税 : 新しい役割』（2000年、東洋経済新報社）
• - 『財政再建 : 再生への道』（2001年、有斐閣）
• - 『租税原理 課題と改革』（2004年、有斐閣）
• - 『宝暦治水 : 歴史を動かした治水プロジェクト』（2007年、風媒社）
• - 『人口8000万人時代に向けての日本経済』（2019年、風媒社）

これらの著書は、彼の広範な知識と深い洞察を示すものであり、日本の経済政策や税制についての理解を深めるうえで貴重な資料となりうる。

参考文献

牛嶋に関する詳細な情報を知るためには、以下の参考文献が役立つ。なお、政治家や経済学者としての多面的な活動を理解することで、彼の影響力をより明確に把握できるだろう。

• - 『新訂 現代政治家人名事典：中央・地方の政治家4000人』日外アソシエーツ、2005年。
• - 『国政選挙総覧：1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

もう一度検索