牧野町 (名古屋市)

牧野町（まきのちょう）

牧野町は、愛知県名古屋市中村区に位置する町名です。現在は、2丁目と3丁目が存在しており、郵便番号は453-0871です。町域には居住者がいないため、2015年の調査では人口が0人とされています。

地理

牧野町は名古屋市中村区の東部にあり、西側は太閤町、南側は平池町に接しています。現存している町域は、JR関西本線や近鉄名古屋線、名古屋臨海高速鉄道あおなみ線の鉄道施設の部分のみであり、住宅地は見当たりません。これは地域の発展がトランジットハブとしての性格を強めたことを示しています。

歴史

牧野町の名称は、『尾張国地名考』において「馬飼の約るなり」と述べられていることに由来します。具体的な歴史を振り返ると、1889年に愛知郡笈瀬村の一部として正式に区分されました。それから1904年には町制が施行され、愛知町に改称されます。

1921年には名古屋市中区に編入され、ここから本格的に都市としての歩みを始めました。その後、1934年に西区の一部が編入され、1937年には行政区再編の結果、中村区に所属することになりました。この時点で中区と西区の牧野町が統合され、新たな町名として中村区に属することが確定しました。

さらに1938年には、町の一部が太閤通に編入され、1940年には太閤通・則武町にまたがる形で一部が竹橋町に編入されていきます。1944年には西区牧野町を中村区に統合し、一層の都市化が進行しました。1974年に一部が鷹羽町に、1977年には名駅一丁目に分割されたことも記憶に新しいです。

1981年には鉄道敷地部分を除くほとんどが太閤一丁目、三丁目から五丁目、及び名駅南一丁目に編入されました。これに伴い、地域の起源とも言える牧野町は、次第にその姿を変えて行くことになりました。

施設

牧野町には、近鉄米野車庫やJR東海名古屋信号通信区などの鉄道関連施設があります。これらの施設は、地域の交通網強化に寄与しており、今後のさらなる発展が期待されています。

脚注

本町の情報は、名古屋市計画局の『なごやの町名』や、「角川日本地名大辞典」からも確認することができます。名古屋市の地名の中でも特異な位置を占める牧野町は、その歴史や地理的な重要性から今後も注目される地域です。

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