特別職の職員の給与に関する法律

特別職の職員の給与に関する法律

概要

特別職の職員の給与に関する法律は、特別職として分類される国家公務員の給与や関連する補償を定めるための法律です。法律の成立は昭和24年12月12日であり、正式には「特別職の職員の給与に関する法律」と呼ばれています。この法律は、特別職国家公務員全てに適用されるわけではなく、国家公務員法に規定された特別職のうち、特定の職務には別途法律が設けられています。

主務官庁

特別職の給与に関する法律を所管しているのは、内閣官房内閣人事局です。この機関は人事に関する政策を統括しており、特別職国家公務員の給与に関わる情報やデータを管理しています。

適用対象

特別職給与法の対象者は、第1条に明記されています。以下に、対象外の職務についても言及します:

• - 外務公務員（外務職員及び万博政府代表を除く）: 外務公務員の給与に関する法律が適用される。
• - 日本学士院会員: 日本学士院法に基づく。
• - 防衛省の職員（一般職の除く）: 防衛省の職員の給与に関する法律が適用される。
• - 行政執行法人の役員: 独立行政法人通則法による。
• - 裁判官: 裁判官の報酬に関する法律がある。
• - 裁判所職員（裁判官及び秘書官を除く）: 裁判所職員臨時措置法に従う。
• - 国会議員: 国会議員の歳費に関する法律が規定されている。

特別職に属する宮内庁職員や一部の非常勤職員については、一般職の給与基準が適用されるため、特別職給与法に基づく給与の決定が行われていません。これにより、この法律の直接的な適用を受ける職員はさらに絞られます。

給与制度の特徴

特別職給与法において、具体的に規定されているのは月額の俸給だけです。給与の総額には地域手当や通勤手当、期末手当、特定の勤勉手当などが絡んでおり、これらは一般職に準じて支給されます。実際に定められている俸給は、法律内の「別表第一」「別表第二」「別表第三」に区分され、それぞれ対象者が異なります。

• - 別表第一には、首相や政務三役（大臣、副大臣、政務官）、内閣官房幹部など重要な職に就く者が含まれています。
• - 別表第二は特命全権大使や特命全権公使、
• - 別表第三は一部の秘書官が該当します。

このように、多くの手当は法律の定義によるものであり、俸給に関しては内閣が毎年の政策に基づいて見直しを行います。一般職国家公務員の給与改定に準じて、特別職の給与も一緒に改正案が提出されるのが通例です。

他の法令との関係

特別職給与法の適用を受けない職員の中にも、他の法律に基づいて特別職給与法の例による給与の支給があるものがあります。これにより、特別職給与法が適用されない職員でも、給与設定に影響を受ける場合が生じます。

この法律は、従来の国家公務員制度の見直しとともに生まれたものであり、適用範囲や特別な取り扱いが色々と存在しています。特別職職員の給与体系は国の運営や様々な政策に直結するものであり、国民に対する説明責任も求められる重要な法律です。

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