特定封筒郵便物とは？意味をやさしく解説

特定封筒 郵便物とは

特定封筒郵便物とは、日本郵便が提供する専用の「特定封筒」を使用して送る郵便物です。第一種定形外郵便物として扱われ、日本国内限定のサービスです。

概要

料金が印字された専用封筒に内容物を入れて送ります。海外への送付はできません。また、書留や速達などのオプションサービスは利用できず、紛失や破損に対する補償もありません。現金を送ることも禁止されています。これらのサービスが必要な場合は、定形郵便物や定形外郵便物などを利用する必要があります。

特定封筒は、形状を変える加工や、住所欄以外への書き込みは禁止されています。折り畳んで保管しても構いませんが、差し出す際は元の状態に戻す必要があります。

特定封筒の交換には、1枚につき55円（2024年10月以降）の手数料がかかります。

配達日数については、レターパックは土日祝日も配達され、通常、差出日の翌日か翌々日に配達されます。一方、スマートレターは一般の定形外郵便物と同様の扱いで、土日祝日は配達されず、差出日の翌々日か3日後に配達されます。

レターパック

レターパックは、2010年4月1日にエクスパックの後継として販売が開始されました。エクスパックが荷物扱いだったのに対し、レターパックは郵便物扱いとなり、信書を送ることが可能になりました。

郵便ポストまたは郵便窓口から差し出すことができます。追跡サービスがあり、配達状況を専用の追跡番号で確認できます。

遠方への配送は航空機輸送を利用しますが、内容物に航空機で輸送できないものが含まれる場合や、内容物の記載が不明確な場合は、陸送となり配達が遅れることがあります。一方で、土日祝日にも配達されるため、地域や曜日によっては普通郵便よりも早く到着することがあります。

旧料金のレターパックを使用する場合は、差額分の切手を貼ることで送ることができます。また、差額分の切手を貼る場合に限り、料額印面の下にある書き込み禁止スペースを使用できます。

レターパックプラス

レターパックプラスは、「交付記録郵便とする特定封筒郵便物」が正式名称です。料金には交付記録郵便の料金が含まれています。

郵便ポストへの投函、郵便窓口への差し出しのほか、集荷サービスも利用可能です。

発売当初はレターパック500という名称で、料金は500円でした。2012年5月にレターパックプラスに改称し、料金改定を経て、2024年10月1日には600円になりました。

封筒の色は赤で、サイズは縦340mm、横248mm。重量制限は4kgで、厚さに制限はありません。ただし、封筒が破損していたり、完全に閉じられていない場合は差し出すことができません。重量制限を超過して投函した場合、返送されます。

配達は対面で行われ、受取人に受領印または署名を求めます。不在の場合は、原則として宅配ボックスへの配達は行いません。宅配ボックスへの配達を希望する場合は、住所欄末尾に「不在時宅配ボックス希望」と記載する必要があります。逆に、宅配ボックスへの配達を希望しない場合は、「宅配ボックス禁止」と記載します。戸建て住宅の宅配ボックスへの配達は、配達郵便局に依頼書を提出し、施錠可能で受領証発行機能があるロッカー型に限られます。

レターパックライト

レターパックライトは、「交付記録郵便としない特定封筒郵便物」が正式名称です。

発売当初はレターパック350という名称で、料金は350円でした。2012年5月にレターパックライトに改称し、料金改定を経て、2024年10月1日には430円になりました。

封筒の色は青で、サイズは縦340mm、横248mm。重量制限は4kg、厚さ制限は3cmです。重量や厚さ制限を超過した場合は差し出すことができず、ポストに投函した場合は返送されます。

配達は郵便受けに行われます。レターパックライトに差額分の切手を貼ってレターパックプラスとして使用することはできません。

スマートレター

スマートレターは、「小型特定封筒を使用する郵便物」が正式名称です。2015年4月3日にサービスが開始されました。

発売当初は一部地域での販売でしたが、2015年8月3日に全国発売となりました。

郵便料金は2024年10月1日以降210円です。封筒のサイズは縦250mm、横170mm。重量制限は1kg、厚さ制限は2cmです。重量や厚さ制限を超過した場合は差し出すことができず、ポストに投函した場合は返送されます。

配達は郵便受けに行われます。

スマートレターは追跡サービスに対応しておらず、差額を支払ってレターパックとして使用することもできません。

料金の変遷

特定封筒郵便物の料金は、改定が行われることがあります。

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