犬伏駅 (徳島県)とは？意味をやさしく解説

犬伏駅（いぬぶしえき）

犬伏駅は、徳島県板野郡板野町にかつて存在していた日本国有鉄道（国鉄）鍛冶屋原線の駅で、1981年に廃止されました。電報略号は「イヌ」として知られています。駅の歴史に触れることで、その背景や地域の変遷を知ることができます。

犬伏駅は1923年2月15日に、阿波電気軌道が池谷から鍛冶屋原間を開業する際に設立されました。その後、1933年 7月1日に阿波鉄道が国有化され、国鉄阿波線の駅として新たなスタートを切ることとなります。これにより、犬伏駅は日本国有鉄道の一部として利用されました。

しかし、1943年 11月1日には資材の供出により営業を一時休止せざるを得ませんでした。その後、1947年 7月15日に営業を再開するものの、その間の影響も大きく、様々な困難に直面します。

1956年 12月1日には手小荷物の取扱いが中止され、無人駅となった犬伏駅は、1972年 1月16日に鍛冶屋原線の廃止とともにその役目を終えました。

廃止される当時、犬伏駅はホームが1面1線あり、木造の駅舎が併設されていました。この駅舎は地域の人々にとって、かけがえのない拠点だったことでしょう。

犬伏駅があった地点は現在、犬伏コミュニティセンターとなっており、日々地域の人々に利用されています。周辺には以下のような施設や道路があります。

ここ数十年で周辺の環境は大きく変わり、駅が存在していたことを知らない世代も増えてきました。これを受け、1998年 3月1日には板野町が「国鉄犬伏駅跡」の碑をコミュニティセンターの敷地内に建立し、地域の歴史を後世に伝えようとする取り組みも行われています。

犬伏駅は、鍛冶屋原線において板野駅と羅漢駅の間に位置していました。

犬伏駅の歴史は、その地域の発展と共にありました。今後もその記憶が大切にされ、地域の人々に愛され続けることを願っています。