独立特殊任務大隊

チェチェン・イチケリア共和国国防省独立特殊任務大隊

チェチェン・イチケリア共和国国防省独立特殊任務大隊（ロシア語: Отдельный батальон особого назначения、英語: Separate Special Purpose Battalion）は、ウクライナ国防省情報総局の管轄下にあるチェチェン人義勇兵による軍事組織です。この部隊は、2022年7月に設立され、ウクライナにおけるロシアとの紛争において重要な役割を担っています。

歴史

2022年7月29日、キーウでチェチェン義勇兵の指導者アフメド・ザカエフが、ウクライナ軍を支援する新たなチェチェン人武装組織の設立を発表しました。この部隊は「OBON」（独立特殊任務大隊）と命名され、当初はウクライナ領土防衛部隊外国人軍団に所属しました。

ザカエフによると、大隊の規模拡大に伴い、外国人軍団内の独立した「特殊任務大隊」へと改編される予定です。この大隊は、海外に拠点を置くチェチェン・イチケリア共和国政府の国防省の隷下部隊として位置づけられています。部隊には、ヨーロッパや海外のチェチェン人ディアスポラからの義勇兵も多数参加しています。

大隊の指揮官には、ウクライナ軍に数年間勤務した経験を持つウクライナ軍将校のKhadzhi-Murat Zumsoevskyが任命されました。また、副司令官には、第二次チェチェン紛争とシリア内戦に参加した経験を持つKhavazhi Amaevが就任しました。

ウクライナ紛争への関与

2022年8月初旬、大隊はウクライナ東部のドネツク地域での戦闘に投入されました。同年8月から9月にかけては、ウクライナ軍による南部地域での反撃作戦にも参加し、重要な役割を果たしました。

指揮官

Rustam Azhiev – チェチェン・イチケリア共和国軍大佐
Hadji-Murad Zumso – 大隊司令官
Khavazhi Amaev – 大隊副司令官
Hussein Dzhambetov – 大隊グループ指揮官
ムスリム・サダエフ – チェチェン・イチケリア共和国軍大尉



この大隊は、チェチェン人の独立運動とウクライナの防衛という二つの目標を掲げ、ロシアの侵略に対抗する重要な戦力となっています。彼らの活動は、ウクライナ国内だけでなく、国際社会においても注目されています。部隊に所属する兵士たちは、過去の紛争で得た経験と強い結束力を活かし、困難な状況下でも勇敢に戦っています。

関連項目

シェイク・マンスール大隊
ジョハル・ドゥダエフ大隊
ウクライナ義勇大隊
2022年ロシアのウクライナ侵攻
ウクライナ紛争

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