猪苗代湖畔駅

猪苗代湖畔駅は、福島県耶麻郡猪苗代町に位置する、JR東日本磐越西線の臨時駅です。かつては夏季に営業しており、猪苗代湖へのアクセス駅として利用されていました。

概要

猪苗代湖畔駅は、夏季のみ営業する臨時駅として開設されました。最盛期には春や秋の休日にも停車することがありましたが、2007年度以降は営業を休止しています。猪苗代駅との区別のため、車内放送では「湖畔駅」と呼ばれていました。

1962年から1967年まで、現在の駅より少し踏切寄りに志田浜仮乗降場がありました。その後、国道49号の渋滞を避けて上戸駅や関都駅から志田浜湖水浴場へ向かう人が増えたため、1986年に3両編成が停車できるホームが設置され、後に6両編成まで対応できるように改良されました。

駅周辺へは、猪苗代駅から磐梯東都バスで約15分の「志田浜」停留所、または関都駅から徒歩約20分でアクセスできます。

歴史

1986年7月20日：国鉄の臨時駅として開業。駅員は配置されませんでした。
1987年4月1日：国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となりました。
2007年：停車する列車がなくなり、営業を休止しました。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅です。開業時には乗車券が臨時発売されたこともありました。駅の管理は会津若松駅が行っています。

利用状況

福島県統計年鑑によると、2000年度から2004年度の1日平均乗車人員は以下の通りでした。

2000年度:データなし
2001年度:データなし
2002年度:データなし
2003年度:データなし
2004年度:データなし

駅周辺

駅は国道49号に面しており、「栄光の女神」像が立っています。猪苗代湖に最も近い駅であり、最寄りの水泳場は志田浜です。夏には多くの海水浴客で賑わいました。

その他

電化以前の旧線は、当駅付近から分岐していました。ホームから見て線路の外側に見える草むらが旧線跡であり、用水路を越えるビーム橋も残っています。これらの構造物は、かつての鉄道の歴史を今に伝える貴重な遺産となっています。

隣の駅

■磐越西線（全列車通過）

上戸駅 - 猪苗代湖畔駅 - 関都駅

猪苗代湖畔駅は、現在はひっそりとしていますが、かつては多くの人々に利用された駅でした。その歴史と役割を物語る痕跡が、今も周辺に残されています。

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