猿江

猿江（さるえ）

猿江は、東京都江東区に位置する地域で、旧深川区にあたる深川地域内にあります。現在の行政地名は猿江一丁目と猿江二丁目で、住居表示が実施されています。

概要

深川地域の東部に位置し、数少ない江戸時代以前から陸地が広がっていたエリアです。「深川猿江」として古くから親しまれてきました。

地理

猿江は深川地域の北東に位置し、墨田区（菊川）との区境にあたります。地域内には以下の河川や橋があります。

大横川
猿江橋
小名木川
小名木川クローバー橋
小名木川橋
小松橋
新扇橋
横十間川
大島橋

なお、猿江恩賜公園は猿江にはなく、住吉2丁目と毛利2丁目に位置しています。

地価

2024年1月1日の公示地価によれば、猿江2-9-4の地点で住宅地の地価は69万5000円/m2となっています。

歴史

1923年9月1日の関東大震災では、地区のほとんどが甚大な被害を受けました。また、1945年3月10日の東京大空襲では工場地帯であったため、本所区と並んで深川区はアメリカ軍の標的の中心となりました。

1934年に、深川東町の一部、深川猿江裏町の一部、深川猿江町、深川本村町の一部、深川上大島町が合併し深川猿江町となりました。1968年に猿江という地名に変わりました。

江戸時代の長屋の町割りの名残で、細い路地が碁盤の目のように縦横に交差しているのが特徴です。戦前は、狭い路地に木造家屋が密集する典型的な下町でしたが、戦後の区画整理で道が広くなり、古い家も減少し、近年はマンションやアパートが立ち並ぶ住宅地となっています。

地名の由来

地名の由来は、1058年頃に「源義家臣猿藤太」と書かれた鎧を着た武士の遺体がこの地の入江に流れ着き、住民たちが祠を建て手厚く弔ったという伝説に由来します。猿江は海岸に面した漁師町であり、江戸時代には猿江村と呼ばれていたことが当時の地図からわかります。

世帯数と人口

2023年1月1日現在の世帯数と人口は東京都が発表している通りです。

学区

江東区立の小・中学校に通う場合の学区は、2023年4月時点で以下の通りです。

事業所

2021年現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数も公開されています。

施設

行政

江東西税務署
東京都立墨東特別支援学校
扇橋閘門管理所

公園

猿江一丁目公園
猿江二丁目公園

その他施設

アサヒペン東京本社
大和自動車交通株式会社
株式会社カメセ水産
FC東京深川グランド
ライフ深川猿江店
NITORI ホームズ江東猿江店

寺社

猿江神社
重願寺

交通

鉄道

東京メトロ半蔵門線 住吉駅 - 都営新宿線への連絡通路があります。東京メトロの住吉駅は猿江2丁目に位置しています。

道路

東京都道465号深川吾嬬町線（四ツ目通り）

その他

郵便番号：135-0003（集配局：深川郵便局）

関連項目

深川警察署 - 猿江周辺を管轄
深川消防署 - 猿江周辺を管轄
猿江恩賜公園 - 旧町名である深川猿江裏町に由来

もう一度検索