玉城橋

玉城橋の概要と歴史

基本情報

玉城橋（たまきばし）は、福島県の西白河郡に位置し、矢吹町と石川郡玉川村をつなぐ重要な道路橋です。この橋は、全長99.2メートル、幅6メートルの構造を持ち、1967年に完成しました。現在、憩いの場としても利用されているこの橋は、福島県道42号矢吹小野線の一部を構成し、一級水系阿武隈川を跨いでいます。

橋の構造

玉城橋は上部に対向する2車線があり、歩道は設けられていないため、利用者は車道を通行する形になります。外側の車道線には路側帯もないため、通行する際は注意が必要です。親柱はコンクリート製であり、欄干は焦げ茶色に塗装されています。これは地域の景観に溶け込むよう配慮されたデザインです。

名前の由来

玉城橋の名前は、東側に位置する玉川村の「玉」と、西側の矢吹町中沖にあたる旧大字三城目の「城」を組み合わせたもので、地域のつながりを象徴しています。

水位観測所と近隣の河川

橋の直上流には右岸支流の泉郷川が阿武隈川に合流しており、この地点には玉城橋水位観測所が設置されています。これにより、河川の水位情報が確認できるため、地域の防災にも寄与しています。

災害と再建計画

2019年10月、令和元年東日本台風による大雨で阿武隈川流域は深刻な水害を受けました。この影響を受け、現在の橋の上流側に新たな橋梁が架けられる計画が進められています。新しい橋は全長135メートル、幅10.5メートルとなり、歩道も整備される予定です。この新橋の供用開始は2028年度に予定されています。

歴史の経過

玉城橋は1967年に県道千五沢矢吹線の一部として完成し、2019年の水害以降さらなる整備の必要が浮き彫りになりました。1993年には、周辺の県道が主要地方道に指定され、新たに県道矢吹小野線の橋梁となったことで、橋の起終点も変更されました。このように、玉城橋は地域の交通インフラとして長い歴史を持ち、今後も進化を続けています。

周辺施設

玉城橋周辺には、JR水郡線の泉郷駅もあり、利用者に便利な交通アクセスを提供しています。また、渡河する阿武隈川には他の橋も存在し、地域の交通ネットワークを支えています。

役割を変えつつある玉城橋ですが、地域社会にとっては欠かせない重要な存在です。新しい橋の建設が進むことで、より安全で快適な交通環境が整備されることが期待されています。

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