玉川村

福島県玉川村

玉川村は、福島県中通りの中部に位置し、石川郡に属する村です。その名は、旧須釜村から旧泉村へと流れる玉川（現在の泉郷川）に由来します。合併当時の記録によると、妙見神社がかつて泉の庄玉川沿いに鎮座していたことや、泉が須釜村と合併して川になるという意味が込められているとされています。

地理

玉川村は、観音岳を背景に、阿武隈川が流れる自然豊かな地域です。母畑湖（千五沢ダムのダム湖）や、日本の滝百選に選ばれた乙字ケ滝など、美しい景観が広がります。

隣接する自治体は、須賀川市、石川郡石川町、石川郡平田[[村]]、西白河郡矢吹町、岩瀬郡鏡石町です。

特産品

特産品はサルナシで、村は玉川大学と連携し、サルナシの商品開発やPR活動に力を入れています。地域資源の再発見や6次産業化にも取り組み、地域活性化を目指しています。

統計データ

2005年のデータによると、村の総人口は7,602人、世帯数は1,944世帯です。年少人口率は15.6％、高齢人口率は21.5％となっています。また、2000年のデータでは、昼間人口が7,465人、労働力人口は4,335人です。産業別就業者数では、第1次産業が838人、第2次産業が1,891人、第3次産業が1,442人となっています。農業産出額は2004年に2,360百万円、製造品出荷額等は50,414百万円、商業年間商品販売額は2003年に6,255百万円でした。

歴史

玉川村は、1955年（昭和30年）に泉村と須釜村が合併して誕生しました。それ以前には、1934年（昭和9年）に水郡線の磐城棚倉 - 川東間が開業し、1953年（昭和28年）には国道118号が制定されています。

教育

村内には、玉川村立玉川中学校、玉川村立玉川第一小学校、玉川村立須釜小学校があります。

交通

玉川村には、福島県で唯一の空港である福島空港があり、空の玄関口としての役割を担っています。あぶくま高原道路も整備されており、高速交通網へのアクセスも良好です。

鉄道では、JR水郡線が村内を通り、川辺沖駅と泉郷駅があります。水郡線には玉川村駅という駅名がありますが、これは茨城県常陸大宮市にある駅です。

路線バスは福島交通が運行しており、道路網としては、E80あぶくま高原道路、国道118号、主要地方道、一般県道が整備されています。

友好都市

台湾南投県の鹿谷郷と友好都市関係を結んでいます。

村内の施設

主な製造工場としては、東京精工福島第一第二工場、ポリマテック福島工場（2012年に民事再生を申請）、福島双羽電機があります。その他、ボートピア玉川、福島空港公園、道の駅たまかわなどがあります。

出身者

政治家の広川弘禅が玉川村の出身です。

まとめ

玉川村は、豊かな自然、歴史、交通の便の良さを兼ね備えた魅力的な村です。サルナシを特産品とした地域振興や、福島空港を擁する交通の要所としての役割が期待されます。

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