玉島バイパス

玉島バイパス

玉島バイパスは、岡山県倉敷市を東西に走る国道2号のバイパスとして建設された道路です。倉敷市中島から玉島阿賀崎に至る9.3kmの区間は、かつて慢性的な交通渋滞に悩まされていましたが、バイパスの開通により、交通の流れは大きく改善されました。

概要

玉島バイパスは、地域高規格道路である倉敷福山道路の一部を構成しており、高規格な道路構造が特徴です。以下に、路線データを示します。

起点：倉敷市中島
終点：倉敷市玉島阿賀崎
延長：9.3 km（現道拡幅区間0.7 kmを含む）
規格：第3種第1級
設計速度：80 km/h
車線数：暫定2[[車線]]（完成4車線）
総事業費：約511億円
最高速度：60km/h

歴史

玉島バイパスの計画は1972年に始まり、1994年に全線開通しました。開通までの道のりは決して平坦ではなく、様々な課題を克服する必要がありました。

開通までの経緯

1972年：事業着手
玉島バイパスの事業が始まりました。
1985年：高梁川大橋開通
高梁川を渡る重要な構造物である高梁川大橋が開通しました。当初、有料化も検討されましたが、地域住民の生活道路としての利用を考慮し、無料での供用が決定されました。
1994年：全線開通
長年の歳月を経て、玉島バイパスが全線開通しました。

全線開通後の動き

全線開通後も、交通量の増加に伴い、新たな課題が生じました。特に、高梁川大橋付近を先頭とする渋滞が慢性化し、その対策が急務となりました。

2002年：全線高架化
渋滞対策として、バイパス全線の高架化が完了しました。これにより、平面交差点が解消され、交通の流れは改善されました。
2020年：倉敷立体事業完了
高梁川大橋周辺の4車線化を含む「倉敷立体」事業が完了しました。これにより、交通容量が増加し、渋滞緩和に大きく貢献しました。

道路施設

玉島バイパスには、多くの橋梁や高架橋が含まれています。これらの構造物は、バイパスの円滑な交通を支える重要な役割を果たしています。

主な橋梁は以下の通りです。

高梁川大橋
船穂高架橋
爪崎高架橋

今後の展望

玉島バイパスは、地域経済の発展に不可欠な道路として、今後も重要な役割を果たし続けるでしょう。沿線地域の発展とともに、バイパスの機能強化も期待されます。

参考文献

国土交通省中国地方整備局
福田富三『写真に見る国道２号の今昔』
岡山県総合政策局政策推進課

関連項目

国道2号
倉敷福山道路
地域高規格道路

もう一度検索