玉置泰

玉置 泰のプロフィールと業績

玉置 泰（たまおき やすし、1949年7月17日生まれ）は、日本の成功を収めた実業家であり、映画プロデューサーとしても活躍しています。愛媛県松山市出身の彼は、実業家としての顔だけでなく、映画界への貢献も非常に大きい人物です。彼は現在、株式会社一六本舗の代表取締役社長を務めており、この会社は日本の伝統的な和菓子を用いた商品で知られています。

経歴の概要

玉置は1972年に慶應義塾大学を卒業後、広告業界の大手である電通に入社しました。しかし、1977年には電通を退社し、家業である一六本舗に戻りました。松山に戻った後、彼は企業の宣伝担当としてに就任し、一六本舗の主力商品である一六タルトのCM製作に深く関与しました。さて、この時、彼は具合の良い俳優選びを進める中で、松山市と強い縁を持つ映画監督・伊丹十三の名前を知ることとなります。

玉置は伊丹十三をCMに起用することに決め、これにより両者の親交が始まりました。伊丹の初監督作品『お葬式』の制作において、玉置は一六本舗から製作費を出資し、映画は大ヒットを遂げました。この結果、彼は伊丹プロダクションの社長も兼任することになり、以後は映画プロデューサーとしてのキャリアを築き始めました。

映画プロデューサーとしての活躍

玉置はその後、数々のヒット映画をプロデュースしました。特に以下の作品が彼の代表作として知られています。

• - 『お葬式』（1984年）
• - 『タンポポ』（1985年）
• - 『マルサの女』（1987年）
• - 『あげまん』（1990年）
• - 『静かな生活』（1995年）

彼は映画製作だけでなく、伊丹監督作品のスポンサーとしても、常にサポートを提供し続けてきました。伊丹監督が亡くなった後も彼は伊丹プロダクションの社長としてその活動を続け、また伊丹十三記念館を運営するITM伊丹記念財団の理事長として、伊丹の遺産を守り続けています。

映画製作の一環としての地域貢献

また、玉置は愛媛という自らのルーツに強い思いを抱き、映画『船を降りたら彼女の島』においてはエグゼクティブ・プロデューサーとして関与し、地域の映画製作にも力を入れてきました。この作品は全編に渡り愛媛ロケを行うことで、地域文化の発展にも寄与しています。

結論

玉置泰は日本の実業界と映画界において、長年にわたって力強く存在感を示してきた人物です。彼は一六本舗の発展に寄与しつつ、映画製作を通じて文化を支える役割を果たしています。地域とのつながりを重視し、後世に引き継ぐその姿勢は、多くの人々に影響を与える存在です。

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