甘利はるな

甘利はるな：才能を開花させた子役女優の軌跡

甘利はるな（あまり はるな）は、1996年4月10日生まれの日本の女優です。群馬県出身で、かつてはJMOに所属していました。

彼女の芸能界入りは、2006年に家族で銀座の日産ギャラリーで開催されていた『24時間テレビ』イベントを訪れた際にスカウトされたことがきっかけでした。

そして2008年、芸能界入りから間もなく、400人もの応募者の中から選ばれ、映画『コドモのコドモ』で主演を務めます。当時11歳という若さで、小学生の妊娠・出産というセンシティブなテーマを扱った作品で、持田春菜役を演じました。この作品は、撮影前から賛否両論が巻き起こったものの、甘利はるなさんの演技は高く評価されました。

同年には、実話を基にした映画『ブタがいた教室』にも出演。転校生でクラスになじめない少女、甘利花役を演じ、幅広い役柄をこなす才能を見せつけます。

『コドモのコドモ』での演技は高く評価され、第82回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞、第23回高崎映画祭最優秀新人女優賞を受賞。鮮烈なデビューを飾りました。

その後も、2009年3月8日放送のテレビ東京『田舎に泊まろう! スペシャルドラマ 空飛ぶりぼん』でヒロイン役を務めるなど、女優として活躍を続けました。また、NHKのスペシャルドラマにも出演するなど、着実にキャリアを重ねていきました。

しかし、2009年以降は彼女の芸能活動に関する情報はほとんどなく、所属事務所のウェブサイトからもプロフィールが削除されています。現在、芸能活動を継続しているのかどうかは不明です。

映画『コドモのコドモ』での演技とエピソード

『コドモのコドモ』で妊婦役を演じるにあたっては、監督である萩生田宏治氏からチャン・ツィイー主演の映画『ジャスミンの花開く』を参考に勧められたそうです。また、出産シーンの演技については、母親から「大きいウンチをするような感じ」という具体的なアドバイスを受けたというエピソードも残っています。

幼い頃からピアノを習っていた甘利さん。保育士を目指していたことから、「弾けるといいかな」という理由でピアノを始めたそうです。

目標としている女優は、『コドモのコドモ』と『海の上の君は、いつも笑顔。』で共演した谷村美月です。

さらに、『ブタがいた教室』と『コドモのコドモ』を観た俳優の木下ほうか氏は、別のキャストでは想像もつかないと、甘利はるなさんの演技を絶賛していました。

出演作品一覧

映画

コドモのコドモ (2008年9月27日公開) - 主演・持田春菜 役
ブタがいた教室 (2008年11月1日公開) - ヒロイン・甘利花 役
海の上の君は、いつも笑顔。 (2009年5月9日公開) - 小林みなみ 役

テレビドラマ

月曜ゴールデン 西村京太郎サスペンス 探偵 左文字進13 左文字が殺人犯!? (2009年1月5日、TBS) - 下田夏葉 (幼少期) 役
田舎に泊まろう! スペシャルドラマ 空飛ぶりぼん (2009年3月8日、テレビ東京) - 鳥井なつ美 役
ハイビジョン特集 少女たちの日記帳 ヒロシマ 昭和20年4月6日〜8月6日 (2009年8月2日、NHK BS-hi) - 中本雅子 役

雑誌

BOMB! (2008年9月号、学習研究社)
月刊オーディション (2008年10月号、白夜書房)
ピュアピュアVol.50 (2008年、タツミムック)
キネマ旬報 (2009年2月下旬決算特別号、キネマ旬報社)

受賞歴

2008年 第82回キネマ旬報ベスト・テン 新人女優賞 (『コドモのコドモ』)
2009年 第23回高崎映画祭 最優秀新人女優賞 (『コドモのコドモ』)

甘利はるなは、短いながらも輝かしい女優人生を送りました。彼女の今後の活動に期待する声も多く聞かれますが、現時点では不明な点が多く残されています。今後の情報に注目が集まります。

もう一度検索