生田敬太郎

生田敬太郎は、1948年10月17日生まれの日本のフォークシンガー、ロッキングブルース歌手です。山口県で生まれ、神戸市で育ちました。

1971年、エレックレコードから1stアルバム『この暗い時期にも』でデビューしました。このアルバムは、生田敬太郎＆マックス名義でリリースされ、彼の音楽キャリアのスタートを飾りました。同時期には、泉谷しげる、古井戸、ピピ&コット、佐藤公彦、とみたいちろう、海援隊らとともに、唄の市コンサートに出演するなど、活発な音楽活動を展開しました。

1972年には、三保敬太郎プロデュースによる2ndアルバム『24+37』を発表。翌1973年には、アレンジャーに矢野誠を迎え、スモーキー・メディスンのメンバーを演奏に起用した3rdアルバム『風の架け橋』をリリースしました。1975年には、テイチクレコードからChar、佐藤準などを迎え、4thアルバム『凱旋』を発表しています。これらの作品を通して、生田はフォークソングを基盤としながらも、ロックやブルースの要素を取り入れた独自の音楽性を確立していきました。

1976年には、なぎら健壱が企画したライブアルバムに、タモリ、友部正人、高田渡、斉藤哲夫、渡辺勝、大塚まさじらといった、当時のフォークシーンを代表するミュージシャンたちと共演を果たしました。

1990年代後半には活動を再開し、旧知の斉藤哲夫との連名アルバム『生田敬太郎＆斉藤哲夫』をFFAから発表しました。これにより、ライブ活動も再開し、再び音楽シーンにその存在感を示しました。2008年には、コロムビアミュージックエンタテイメント（現・日本コロムビア）から、自身の長年の想いを込めたアルバム『息吹　生田敬太郎 and the Mole's Soul』をリリース。

2010年には、長年自宅で録音していた音源をまとめた『OUTLET』をMiminoko Proより配信開始しました。現在では、藤田厚史(eg)とともに「生田敬太郎 unit」として活動を続けています。

また、生田の楽曲は後輩ミュージシャンにも影響を与えており、海援隊はファーストアルバムに収録されている「僕の唄」をカバーしています。

さらに、2011年2月14日には、子供向け番組「ひらけ!ポンキッキ」で人気を博した「およげ!たいやきくん」のセルフカバーを発売。実はこの曲は、生田がオリジナル歌手であり、同番組では他に「おとなもなやみがあるんだな」も歌っていました。このエピソードからも、彼の音楽キャリアの幅広さをうかがい知ることができます。

アルバム
この暗い時期にも（1971年6月25日、エレックレコード）
唄の市　組曲「男・男・男」（1972年3月10日、Victor）- オムニバスライブアルバム
24+37（1972年4月25日、エレックレコード）
野音　唄の市（1972年、エレックレコード）- オムニバスライブアルバム
風の架け橋（1973年、エレックレコード）
凱旋（1975年、テイチクレコード）
生田敬太郎＆斉藤哲夫（2000年8月7日、ダイキサウンド）
息吹　生田敬太郎 and the Mole’s Soul（2008年4月23日、日本コロムビア）
OUTLET（2010）Miminoko Pro

関連ミュージシャン
よしだよしこ
Kaz 南沢
Kazz Ishizaka
Testu Nakamura
和久井光司
田代ともや
佐藤龍一

生田敬太郎は、その音楽活動を通して、日本のフォークミュージックシーンに確かな足跡を残し、現在もなお、多くの音楽ファンに愛されています。

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