田中新田 (三郷市)

田中新田（たなかしんでん）

田中新田は、埼玉県三郷市の最東端に位置する地名で、同県の最東端でもあります。郵便番号は341-0016です。地域の大部分は江戸川の河川敷であり、低水路や中洲なども含まれる特徴的な地形をしています。

地理

田中新田は、三郷市の東端に位置し、北は吉川市三輪野江、東は江戸川を挟んで千葉県流山市下花輪と流山市加、南は三郷市早稲田、西は三郷市丹後、前間、小谷堀と隣接しています。地区の北部では、都市計画道路である都市軸道路と三郷流山橋の建設が進められており、地域交通の利便性向上が期待されています。

歴史

田中新田は、かつて江戸時代に下総国葛飾郡二郷半領に属していた新田村でした。この地名は、千住宿の住人である田中新蔵とその一族が新田開発を行ったことに由来します。

当初は幕府領でしたが、寛永年間に武蔵国に編入されました。幕末には葛飾郡に属し、明治初期の記録によると、幕府領として佐々井半十郎が支配していました。

1868年（慶応4年）には武蔵知県事の管轄となり、その後、小菅県、そして1871年（明治4年）には埼玉県の管轄となりました。1879年（明治12年）には北葛飾郡に属し、1889年（明治22年）には周辺の村々と合併して早稲田村の大字田中新田となりました。その後、1956年（昭和31年）に早稲田村が合併して三郷村となり、1964年（昭和39年）に三郷町、1972年（昭和47年）には三郷市となり、それぞれ大字田中新田として現在に至っています。

1977年（昭和52年）には江戸川河川敷に江戸川北公園が開設され、1982年（昭和57年）には一部が早稲田地区に編入されました。これにより、地区最南端にあった稲荷神社が田中新田から外れることとなりました。

世帯数と人口

2020年（令和2年）9月1日現在の世帯数と人口は以下の通りです。

（データは省略）

学区

市立小・中学校に通う場合の学区は以下の通りです。

（データは省略）

交通

田中新田地区内には、鉄道やバス路線は通っていません。最寄りの鉄道駅はJR武蔵野線の三郷駅です。地形的には、江戸川を挟んだ対岸にある流鉄流山駅が近いですが、直接渡る手段がないため、三郷駅を利用する必要があります。現在、対岸へのアクセスを向上させるため、都市軸道路と三郷流山橋が建設中です。開通すれば利便性が大幅に向上すると期待されています。

道路

埼玉県道156号三郷幸手自転車道線
成田通り
都市軸道路（建設中）
三郷流山橋（建設中）

施設

田中新田には、かつて稲荷神社や弁天社が鎮座していましたが、現在は所在地が変更になっているものもあります。また、以下の施設が近隣にあります。

みさと協立病院
江戸川第三運動公園（所在地は早稲田）
前間の渡し跡

脚注

（脚注は省略）

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県（増補版）』角川書店、1980年7月8日。ISBN 4040011104。
旧高旧領取調帳データベース

関連項目

日本の人名地名一覧

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