田島俊明

田島俊明調教師は、1974年1月16日生まれの日本中央競馬会（JRA）美浦トレーニングセンター所属の調教師です。

幼少期から東京競馬場で乗馬に親しんだ田島氏は、1992年4月にJRA競馬学校厩務員課程に入学。卒業後の同年10月には美浦の小林常泰厩舎所属の調教厩務員としてキャリアをスタートさせました。その後、1993年4月には美浦の高橋裕厩舎に移籍し、調教助手として経験を積みます。さらに2001年5月からは美浦の畠山吉宏厩舎に所属し、調教に関する自身の考えを深めていきました。

長年の経験と研鑽を経て、田島氏は調教師を志し、2009年2月12日、JRA調教師免許試験に合格。同年3月1日付で調教師免許を取得しました。初出走は同年5月23日の東京4Rで、ファストソニックに騎乗しましたが7着という結果に終わりました。しかし、8月2日の札幌5Rでサクラサクラサクラに騎乗し、念願の初勝利を手にしました。

調教師としてのキャリアを着実に積み重ねた田島氏は、2011年4月23日、管理馬のバウンシーチューンでフローラステークスを制覇し、重賞初勝利を飾ります。これは、調教師としての大きな飛躍を意味するものでした。その後も数々の勝利を重ね、2017年4月2日には中山2Rでヤマニンバンタジオが1着となり、JRA通算100勝を達成。現役150人目となる快挙を成し遂げました。さらに、2024年7月13日には福島12Rでカピリナが1着となり、JRA通算200勝を達成。現役106人目という偉業を達成しました。

田島調教師の主な管理馬には、フローラステークスを制したバウンシーチューン、京都ジャンプステークスを制したドリームセーリング、葵ステークスとキーンランドカップを制したレイハリア、クイーン賞とブリーダーズゴールドカップを制したテリオスベルなどがいます。これらの馬の活躍は、田島調教師の卓越した調教技術と、馬への深い愛情の証と言えるでしょう。

田島調教師は、目標とする調教師として畠山吉宏氏を挙げています。「人間的にも立派で、尊敬できる」と、その人となり、そして調教師としての技術を高く評価していることが分かります。

また、2013年には、JRA新規騎手免許試験に合格した南関東・大井競馬所属の戸崎圭太騎手が田島厩舎に所属することとなりました。これは、田島調教師と戸崎騎手の親交のある地方競馬関係者からの紹介がきっかけでした。「騎乗技術はもちろん、人間的にも非常にしっかりしている騎手なので快諾した」と、田島調教師は語っています。戸崎騎手の所属は、厩舎開業以来初めての所属騎手となりました。

田島厩舎には、戸崎圭太騎手以外にも多くの優秀なスタッフが在籍しており、チーム一丸となって日々の調教に取り組んでいます。その努力が、数々の勝利という結果に繋がっていると言えるでしょう。

田島俊明調教師は、今後も多くの才能ある馬たちを育成し、日本の競馬界に大きな貢献をしていくことが期待されます。

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