田島達策

田島達策:実業と政治、文化振興に尽力した群馬の偉人



田島達策(たじま たつさく、1858年6月13日 - 1938年2月5日)は、明治から昭和初期にかけて実業家政治家として活躍しました。現在の群馬県藤岡市に生まれ、ミツウロコの創業者として知られています。また、衆議院議員を務めた経歴も持ち、多岐にわたる分野でその才能を発揮しました。

生い立ちと学歴



田島達策は、1858年安政5年)に上野国緑野郡神田村(現在の群馬県藤岡市)で、田島長十郎の次男として生を受けました。幼少期には、東京の芳野塾や塩谷塾で学び、1883年(明治16年)には専修学校(現在の専修大学)を卒業しました。同年3月には家督を相続し、実業家としての第一歩を踏み出しました。

実業家としての活躍



1886年(明治19年)には、多野郡新町駅前に運送店を開業しました。この運送店が、後にミツウロコへと発展する原点となります。その後、明治運送や日本逓業の取締役を歴任し、さらに三鱗運送、三鱗石炭、群馬電力といった会社を設立し、取締役社長に就任しました。これらの会社経営を通じて、田島達策は地域経済の発展に大きく貢献しました。

政治家としての活動



1917年(大正6年)4月には、第13回[[衆議院議員総選挙]]で群馬県郡部から無所属で当選し、衆議院議員として1期を務めました。政治家としての活動は短期間でしたが、その間にも地域社会のために尽力しました。

文化振興への貢献



田島達策は、郷里の文化振興にも強い関心を抱いていました。美九里小講堂や多野会館などの公共施設の整備には多額の寄付を行い、地域住民の生活向上と文化発展に貢献しました。これらの活動は、彼の故郷への深い愛情と社会貢献への強い意志を示すものです。

その他の情報



田島達策の墓所は、東京都府中市の多磨霊園にあります。また、彼はジョン・オウスチン著の『法理』を翻訳し、1883年に出版しています。

まとめ



田島達策は、実業家として運送業から事業を拡大し、電力会社設立にも尽力しました。また、政治家としても地域のために活動し、文化振興にも貢献しました。彼の生涯は、地域社会の発展に尽くした偉大な人物として、今もなお語り継がれています。

参考文献

人事興信所編『人事興信録 第4版』人事興信所、1915年。
衆議院事務局編『衆議院議員総選挙一覧 自第7回至第13回』衆議院事務局、1918年。
『総選挙衆議院議員略歴 第1回乃至第20回』衆議院事務局、1940年。
群馬県百科事典』上毛新聞社、1979年。
群馬県人名大事典』上毛新聞社、1982年。
衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。

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