新町駅

新町駅について

新町駅は、群馬県高崎市新町に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）高崎線の駅です。上野駅発着の系統に加え、湘南新宿ラインや上野東京ラインも停車し、都心へのアクセスも便利です。また、群馬県内のJR線駅で唯一、東京駅から100km圏内にある駅としても知られています。

歴史

新町駅は1883年12月27日に、日本鉄道本庄駅 - 当駅間の開通に伴い、終着駅として開業しました。これは群馬県内、そして北関東地域（群馬県、栃木県、茨城県）で最初に開業した駅となりました。その後、1884年5月1日に当駅 - 高崎駅間が開通し、途中駅となりました。

1906年には日本鉄道の国有化により、官設鉄道の駅となり、1934年には昭和天皇が乗車するお召し列車が新町駅 - 前橋駅間で運行されるなど、歴史的な出来事も経験しています。

1939年には構内で列車接触事故が発生し、死傷者が出るという痛ましい事故もありました。その後、1980年代には貨物や荷物の取り扱いが廃止され、1985年には新特急の停車が開始されました。1987年には国鉄分割民営化により、JR東日本とJR貨物の駅となりました。

2000年代に入ると、ICカード「Suica」が利用可能になり、駅の無人化やみどりの窓口の廃止など、時代の変化に対応した変化が見られました。2021年にはホームにエレベーターが設置され、バリアフリー化も進みました。

駅構造

新町駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅です。しかし、島式ホームの内側2番線は、安全のためフェンスで閉鎖されており、現在は使用されていません。

駅業務はJR東日本ステーションサービスが受託しており、自動改札機、自動券売機、指定席券売機が設置されています。また、改札横にはNewDaysがあり、買い物にも便利です。発車メロディーは1・3番線ともに「秋桜」が使用されています。

2016年3月10日より、早朝時間帯は駅員が不在となり、遠隔での対応となっています。以前は3番線への移動手段が階段のみでしたが、2021年5月にエレベーターが設置されたことで、車いすの方もスムーズに利用できるようになりました。

のりば

1番線：高崎方面
3番線：上野方面

※2番線は使用されていません。

貨物取扱

現在、新町駅での貨物取扱は臨時車扱貨物のみで、定期貨物列車の設定はありません。かつては、石油や肥料などを輸送する専用線が駅に接続していました。現在でも、砂利運搬専用線の一部が保線車両用の留置線として使用されています。

利用状況

2023年度の1日平均乗車人員は3,187人です。1988年度以降、利用者は増減を繰り返しています。

貨物については、1996年度には発送が約16,425トン、到着が約133,590トンでしたが、以降は貨物取扱量が0トンとなっています。

駅周辺

新町駅の周辺には、高崎市役所新町支所、新町郵便局、小中学校、上武大学、複数の工場、陸上自衛隊駐屯地などがあります。また、国道17号や複数の県道が通り、交通の要所となっています。さらに、バス路線も充実しており、日本中央バス、高崎市内循環バスぐるりん、永井運輸の路線バスが発着します。

その他

新特急の停車開始日には、入場料なしでの見学や、和太鼓の演奏などのイベントが開催され、大変な賑わいを見せました。また、記念品や特急券が発売されるなど、地域全体で新特急停車を歓迎しました。

過去には、高崎駅の収容能力が不足した際に、当駅の側線に客車が留置されていたこともありました。また、かつては手動だった踏切が自動化されたり、貨物列車の廃止によって交通渋滞が解消されたりするなど、時代の変化とともに駅の周辺環境も変化してきました。今後、駅の高架化計画も予定されています。

隣の駅

JR東日本高崎線
神保原駅 - 新町駅 - 倉賀野駅

※倉賀野駅との間には、八高線が合流する北藤岡駅があります。

もう一度検索