田村浩章

田村 浩章（たむら ひろあき）

田村浩章は、1943年8月24日に東京都の目黒海軍病院で生まれました。家族は軍医であり、彼は幼少期を母方の故郷である熊本県八代市で過ごしました。高校は熊本県立熊本高等学校を卒業し、その後、京都大学の工学部機械工学科に進学。その後、1966年に宇部興産に入社し、長いキャリアを築いていきます。

入社後すぐに、田村は多くの仲間と共に成長し、同期には未来の鴻池運輸会長である辻卓史や中東経済研究者の前田高行がいました。1966年からが彼にとってのスタートとなり、以降は社内の様々なポジションを経験しながら経営者としてのキャリアを積み重ねていきました。

1997年には取締役建設資材事業本部セメント生産統括部長に就任し、その後も常務取締役や専務執行役員とさまざまな役職を任されました。特に、建設資材カンパニープレジデントとしての経験は、後の彼のキャリアに大きな影響を与えました。

2005年には前任の常見和正から引き継ぎ、宇部興産の代表取締役社長に就任しました。これは、同社にとって初の建設資材部門出身の社長の誕生であり、田村は新たな視点で経営に臨むことが期待されました。彼の5年間の社長在任期間中、会社はさまざまな重要なプロジェクトに取り組み、成長を続けました。

2010年には取締役会長を務め、さらに2014年6月に相談役に選出されます。この間、田村は経営方針や戦略の見直しに積極的に取り組み、宇部興産の成長を支えました。また、2013年からは中国電力や山口フィナンシャルグループの取締役としても活動し、広範なビジネスネットワークを築いています。

田村浩章の経歴は、日本の経営者としての多くの経験に彩られており、特に宇部興産での経営手腕は他の経営者にも影響を与えています。彼のリーダーシップのもと、会社は新たな時代への挑戦を続け、地域経済にも貢献しています。彼はまた、やまぐち産業振興財団の理事長としても活躍し、地域の産業振興に寄与することに情熱を注いでいます。これからも田村の動向には目が離せません。

主な役職

• - 宇部興産株式会社 代表取締役社長
• - 宇部興産株式会社 取締役会長
• - やまぐち産業振興財団 理事長

参考文献

• - 泉谷渉『100年企業、だけど最先端、しかも世界一』（亜紀書房、2007年）

田村浩章の経歴は、彼が地域や業界の発展に果たしてきた役割を物語っています。彼のリーダーシップのスタイルや経営理念は、今後の経済環境においても多くの人々に影響を与えることでしょう。

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