田邉揮司良

田邉揮司良

田邉揮司良（たなべ きしろう）は、1957年7月生まれ、広島県出身の日本の陸上自衛官です。施設科を専門とし、防衛大学校を卒業後、神戸大学大学院で博士号を取得しました。最終階級は陸将で、第34代北部方面総監を務めました。

キャリア

1980年3月に防衛大学校を卒業し、陸上自衛隊に入隊しました。1988年には神戸大学大学院工学研究科博士課程（土木工学）を修了し、工学博士の学位を授与されました。その後、順調に昇進を重ね、1991年1月に3等陸佐、1994年7月に2等陸佐、1999年1月に1等陸佐に昇任しました。

1998年8月1日には第301施設隊長兼富山駐屯地司令に就任しました。2002年8月1日には第7施設群長となり、在任中には第3次東ティモール派遣施設群長として東ティモールに派遣されました。2003年12月5日には陸上幕僚監部人事部補任課長に就任し、2005年7月28日には陸将補に昇任しました。

2006年3月27日には第5施設団長兼小郡駐屯地司令に就任し、2007年9月1日には自衛隊東京地方協力本部長に異動しました。2009年7月21日には陸上幕僚監部装備部長に就任、2011年8月5日には陸将に昇任し、第9師団長に就任しました。2012年7月26日には防衛大学校幹事となり、2013年8月27日には第34代北部方面総監に就任しました。

北部方面総監時代の統率方針は「所命完遂」であり、要望事項は「任務即応・訓練精到・地域連携」でした。

退官後

2015年3月30日に陸上自衛隊を退職し、翌4月1日には東京都庁に入庁、東京都危機管理監に就任しました。2018年10月10日に東京都危機管理監を退職しました。現在は、ジョイント・システムズ・サービス取締役会長、日本防衛学会理事を務めています。

人物

田邉揮司良は、自衛官としての豊富な経験と、大学院で培った専門知識を併せ持つ人物です。北部方面総監として、部隊の統率と任務遂行に尽力しました。また、東京都危機管理監としては、首都東京の防災・危機管理に貢献しました。現在は、民間企業や学会でその知見を活かしています。

関連人物

同期生には、番匠幸一郎、磯部晃一、中谷元、福田築、松尾幸弘などがいます。

参考資料

防衛年鑑2010（防衛年鑑刊行会）
防衛省人事発令

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