第5施設団

第5施設団の概要

第5施設団は、陸上自衛隊西部方面隊の直轄部隊として、福岡県小郡市にある小郡駐屯地に団本部を置いています。西部方面隊最大の施設科部隊として、2つの施設群と直轄部隊を擁し、管轄区域における施設作業支援、災害派遣、国際貢献活動、民生協力など、幅広い活動を行っています。

第5施設団長は小郡駐屯地司令を兼務しており、部隊の運営と駐屯地の管理を統括しています。部隊の担当区域は、福岡県筑後地方北部（2市3町1村）と筑豊地方北部（4市2町）に及び、これらの地域における災害派遣活動を担っています。

沿革

第5施設団は、1961年8月17日に小郡駐屯地で新編されました。当初は地区施設隊と施設野整備隊を統合して編成され、その後、組織改編を繰り返しながら現在の体制に至っています。

1961年: 第5施設団が小郡駐屯地で新編。地区施設隊と施設野整備隊を編合。
1964年: 第317施設野整備隊が健軍駐屯地から小郡駐屯地に移駐。第302架橋中隊が南恵庭駐屯地から移駐し、第5施設団に編合。
1966年: 第2施設群本部が飯塚駐屯地に移駐。第108施設大隊が小倉駐屯地から飯塚駐屯地に移駐。第5施設団音楽隊が発足。
1973年: 部隊改編により、施設大隊を廃止し、施設群を新編。第9施設群、第2施設群、第103施設器材隊を新編。
1976年: 第317施設野整備隊を廃止。
1981年: 第305ダンプ車両中隊を団直轄へ異動。
1989年: 部隊改編により、地区施設隊を廃止し、施設中隊に改編。
2000年: 第304坑道中隊を飯塚駐屯地に新編し、第2施設群に編合。第103施設器材隊隷下の整備中隊を廃止し、特殊器材中隊を編成。
2003年: 第2施設群隷下の施設中隊を機能別に改編。後方支援体制変換に伴い、整備部門を西部方面後方支援隊第103施設直接支援大隊に移管。
2005年: 第9施設群隷下の施設中隊を機能別に改編。
2008年: 第303水際障害中隊が宇都宮駐屯地から小郡駐屯地へ移駐し、第9施設群に編合。
2013年: 第9施設群第303水際障害中隊を第5施設団直轄部隊に異動。第391施設中隊を新編し、第9施設群に編合。
2017年: 第401施設中隊を新編し、第2施設群隷下に編合。
2018年: 水陸機動団施設中隊を相浦駐屯地に新編。
2024年: 第2施設群第304坑道中隊を廃止。

編成

第5施設団は、以下の部隊で構成されています。

団本部・本部付隊: 部隊の中枢を担い、作戦や指揮を統括します。
第2施設群: 飯塚駐屯地に所在し、管轄区域の施設作業を支援します。
第9施設群: 小郡駐屯地に所在し、管轄区域の施設作業を支援します。
第103施設器材隊: 小郡駐屯地に所在し、施設器材の整備・補給を担います。
第303水際障害中隊: 団直轄部隊として、水際障害に関する特殊な任務に対応します。
西部方面後方支援隊第103施設直接支援大隊: 第5施設団の各部隊の整備支援を行います。

駐屯地

第5施設団の主要な駐屯地は以下の通りです。

小郡駐屯地: 団本部、第9施設群、第103施設器材隊などが所在。
飯塚駐屯地: 第2施設群が所在。
湯布院駐屯地: 第2施設群隷下の第368施設中隊が所在。

警備隊区

第5施設団の警備隊区は以下の通りです。

第5施設団直轄・第9施設群: 小郡市、朝倉市、三井郡大刀洗町、朝倉郡（筑前町、東峰村）
第2施設群: 宗像市、福津市、直方市、宮若市、鞍手郡（鞍手町、小竹町）
第2施設群第368施設中隊: 大分県竹田市

部内工事と民生協力

施設科部隊として、第5施設団は部内工事や民生協力にも積極的に取り組んでいます。部内工事では、飯塚駐屯地の建設や日出生台演習場の補修などを実施しています。民生協力では、道路の部外工事など、地域社会のインフラ整備にも貢献しています。

関連情報

第5施設団に関するさらに詳しい情報は、以下のリンクからご確認ください。

陸上自衛隊施設学校
第1施設団
第2施設団
第3施設団
第4施設団
第2施設群
第9施設群
第4施設大隊
第8施設大隊
第5施設団
湯布院駐屯地
陸上自衛隊小郡駐屯地　第5施設団（@JGSDF_ogori） -Twitter
陸上自衛隊湯布院駐屯地＠公式(@yufuinpr) - Twitter（第368施設中隊）
* 陸上自衛隊都城駐屯地 (@CampMiyakonojo) - Twitter（第376施設中隊）

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